地震を通して感じること諸々 /no.d+a

地震を通じて感じたことをメモしておく

1.兵役
 自衛隊の予備役の人たちが6000人ほど追加招集されたというニュースを見た
 予備役とは自衛隊で訓練を受けた経験のある民間の人というわけだが、
 これはつまりこうした訓練を受けた人が多ければ多いほど、非常時に動ける人が多いということ
 日本は兵役が無い国だが、これがもし兵役のある国だった場合、ほぼ全ての男性が非常時に動ける国だということになる
 兵役の問題と非常時の問題は別とは思うが、少なくとも兵役にはそういう側面もあるということになる
 今東北の悲劇的状況を見て、何か自分もできれば、と思う人は少なく無いはず
 しかし実際訓練を受けていない人が現地にボランティアで行っても、避難所の助けをできるぐらいで、救助活動をすることはなかなか難しいのではないだろうか
 もしも、兵役でなくとも、どこかの時点で消防訓練や救助訓練を受ける義務があり、それをほぼ全ての国民が経験していたなら、もっと助けの手が増えたのかもしれない
 シンガポールなどの幾つかの国は兵役を終えた後も定期的に訓練があるという
 兵役は無いほうがいいと思う一方で、こうした訓練の経験は必要なのかもしれない

2.戦時中の日本を想像してみる
 戦時中の日本は、日本全国が「戦争に勝つぞ」「天皇万歳」という雰囲気だった、と学び認識しているが、果たしてそうだったのか、と疑問を感じた
 むしろ、「兵隊さんたちが戦地で必死に戦っている。国内にいる我々もできることをやらないといけない」という動機が先にあり、しかしそれをそうとは誰も認識できなかったのではないか
 つまり、日本人独特の連帯感が呼んだ一体感だったのではないか、と思うのだ
 言い方を変えれば、本当に「戦争賛成」だったわけではないのではないか、むしろ戦争ということ自体に実は潜在的に無関心・無意識で、その戦地に赴いている身内や同胞への思いに深層的には意識が働いたのではないか。それが日本をなんとも言えない空気で包み、戦争反対を言えない空気にしてしまったのではないだろうか。
 同じ戦争という歴史も、軍部の台頭やメディアの扇動などから見る時と、実際のちまたの空気から見る時とでは、様子が違ってくるかもしれない

3.東京電力の努力とメディア
 東京電力は必死で頑張っていると思う。想定していたかどうかは別として、初めての経験をしているのは間違いない。いくら想定していても想定通りにはいかない。その中でもかなり高度な技術と対応で「計画停電」しているように思う。もし東京電力がそれをしなかったら、東京は突発的停電が頻発し、もっと混乱していたはずだ。それに全域が節電を頑張れば、どのグループにおいても停電させなくて済むわけで、「このグループの停電は見送りました」という報告は、本来喜ばしいものであるはずだ。
 にも関わらず、「事前連絡なし」「不手際の連続」等とバッシングされているのは、あまりに酷ではない
 もしも「いいよ。じゃあもう計画停電はやらない」と言って止めてしまったらどうするのか。
 もちろん振り回されている人々の大変さだってある。当然ストレスが溜まる。しかし、何もそれをメディアの報道が煽る必要な無いのではないか。
 何かがおかしい気がする
 頑張れ東電!負けるな東電!

4.全国ニュースは東京ニュース
 当たり前かもしれないが、つねづね、全国ニュースと言って報道されている情報は正確には東京の情報だ。東京の情報は全国の情報、全国の情報は東京の情報、となんだかジャイアン風なのだ。
 それが今回さらに強く感じられた。
 あれだけ頻繁に流していた東北のニュースは原発の話題だけになり、被災地の様子はほとんど流れなくなり、流れるのはひたすら「計画停電」のニュース。もちろん東京が日本の心臓で、そこが麻痺するようなことになったら、日本および世界の経済に影響を与えるということは理解できるが、それにしたってあまりに極端ではないか。一番被災地が混乱している時に、大勢でおしかけてやたらめったら報道したと思ったら、一番被災地が全国に伝えて欲しいであろう避難生活などの報道はそっちのけで、都内の駅に出来た長い行列を報道し、「いやあ、困りますよねえ。しっかりしてもらわないと」といった声を届けている。いったいメディアの役割とは何なのか。本当に[NEW]Sなんだとしたら、それはあんまりだ。
 仮にそうだとしたら、せめてジャーナリズムと[NEW]Sを都合の良い時に使い分けるのは止めて欲しい。
  
5.社員とフリーランスのキャスター
 どの人が社員キャスターでどの人がフリーランスキャスターかが今回の報道ではっきりした。
 24時間態勢で地震の状況を伝え、現地に行ってリポートしているのが社員。週明け通常の番組枠になって初めて顔を出したのがフリーランス。たぶん当たっている。
 たいした話ではないが、放送業界の構図が垣間見えた気がした

6.駅員さんたちの頑張り
 今回電車が運休になったりして、ふと思った。
 「だいたい駅員さんたちはどうやって出勤しているんだろう」と。
 日常的にはたぶん交代制なんだろうと予想する。終電まで担当した人は次の日の昼ぐらいに帰る。始発を担当する人は終電前に出勤する。のかなと。あくまで予想だが。もしかすると車だろうか。
 いずれにしても、今回のような非常時。車も、渋滞とガソリン不足で、利用が難しく、電車自体も止まったり動いたりしている中で、いったい駅員さんたちはどうやって勤務先と家を往復しているのだろう。泊まり込み体制だろうか。
 色々想像することしかできないが、実は陰ながら凄く大変なことをしている方々なんではないかと思った。

6.海外から来ていた人たちの混乱ぶりから
 日本人以上に、海外からの留学生や観光客、仕事で赴任している人などが、けっこうパニックになっているそうである。知人のドイツ人の人は早々に都外に脱出し、福岡から東京観光に行っていた留学生たちは帰国してしまったそうだ。
 最初聞いた時は、なんて大げさな反応だ、と思った
 が、その裏には深く考えると背景が色々ありそうだ。
 まず、政府やメディアに対する信用度。おそらく根本的に全然政府やマスメディアを信用していないのだと思う。それは良い言い方をすれば、自分のことは自分で責任をとる、ということ。後から、「あの時政府やメディアは大丈夫と言ったじゃなないか」と言って後悔するのは嫌だと思っているのだと思う。
 そこには、本来の個人主義、そして民主主義があるようにも思った
 次に、情報不足だ。もしも自分がまったく字が読めず、言葉が分からない国で被災して、流れてくる情報が映像や新聞の写真だけだったなら、それは確かにパニックになりそうだ。実際9.11の時スペインにいて、近い感覚を覚えた。なにせ最初はその映像がニュースなのか映画の宣伝なのかさえ分からないぐらいだったからだ。原発の爆発も、正確な専門情報はテレビを見ても何を言っているか分からないし、映像を見る限り間違いなく原発施設が爆発している。そしたらもう逃げるしかないのだ。つまり海外の人にとって、これほど日本語以外の情報が得れない先進国は無いと感じたのではないだろうか。
 国際化している都市かどうかは、もしかするとこういう時にはっきりするのかもしれない。

と、色々備忘的に書いてはみたものの、どれも結局安全なところに居る人間のたわ言に過ぎず、
正直書いている自分にむなしさと罪悪感さえ覚えてしまう

阪神淡路も福岡西方沖も体験したが、今回はその100倍だったと聞く
もうまったく想像もできない次元だ。

一刻も早い東北の復興を心から願い、出来る事からやりたいと思う

テレワークとAIP

WBSでテレワーク(在宅勤務)の特集が組まれていた
SkypeやiChatを利用して会議などが遠隔でも出来るようになってきたからだそう
しかしそうした技術を先駆けて使ってきたIT業界の流れはちょっと違う
紺屋2023に入居するAIPは、それまで在宅で仕事してきたフリーランスの人たちがわざわざやってきて仕事している
なんだか不思議な感じだ

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身近に感じるグローバル

今日から紺屋2023のステイにベトナム人が暫く滞在する
しかしその滞在することになった過程が面白い。
1月いっぱいインターンに来ているドイツ人留学生の紹介で来たのだが。
まず、そのインターンの学生。
ドイツ人はドイツ人でも、アメリカ育ちのメキシコ系。
ベトナム人は、ベトナムからドイツに留学している学生。
ということで、アメリカ育ちのメキシコ系ドイツ人が日本に留学しに来ていて、彼を頼ってドイツに留学しているベトナム人が日本に来ている、ということになって、もう何がなんだが分からない。
新年早々世界の構図を肌で感じた。


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ショック!一宝軒閉店!#daimyo

な、な、な、なんと
大名の老舗大衆中華料理屋の一宝軒が1月いっぱいで閉店!
いつも来客があった時は使ってたのに、大変残念。
アバクロやバーニーズニューヨークが出店する中、こういう地元のお店が無くなるのは大変残念。グローバルなお店とローカルなお店が混在しているのが天神大名地区の特色なのに。
福岡が300円居酒屋のようなチェーン店ばかりにならないことを心から祈ります。


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地下鉄駅でのBGM

福岡市市営地下鉄の駅で、期間限定でBGMとしてJ-POPが流れている。ラジオでそのことは聞いていたけど、悪くないなあ。
普段は、いわゆる単音のインスト版が流れているものだけど、こうやってちゃんと曲になったものを流すのはありな気がする。
前々から、バスの中や電車の中が無音なことに少々疑問を感じていた。
なかなか好みの問題があるから難しいのかもしれないけど、やはり音楽はあった方が良い気がするし、タイアップすることでの広告収入にもなり得るだろうし、例えば地元アーティストの支援にもなる。
徐々にでも良い形で広がっていけばいいのにと思う。


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