法政大学イノベーティブ・ポリシー賞受賞しました/no.d+a

この度、紺屋2023で法政大学イノベーティブ・ポリシー賞を受賞致しました。


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"イノベーティブ・ポリシー賞とは、新機軸の政策を立案・実施している自治体や優れた活動を展開するNPOなどを表彰するものです。法政大学の審査員によって推薦された自治体・団体や取組等を審査のうえ表彰を決定しています。" 
 以上法政大学地域研究センターウェブサイト( http://www.hosei-hurin.net/kou/03.html )より引用 

 今回は大学院政策創造研究科の増淵さまよりご推薦頂き、受賞のはこびとなりました。
本当にありがとうございました。


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写真は先日の受賞式の様子です。 このように紺屋2023を評価して頂いたのも、いつも紺屋に関わって頂いている方々、お越し頂いている方々あってこそです。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。 これからも精進して参りますので、今後とも引き続きご指導・ご鞭撻のほど、なにとぞよろしくお願い致します。

Skyline With Flying People in Hanoi, 始まりました

現在、代表野田がハノイのアートプロジェクト

Skylines With Flying Peopleに会場デザインとして参加しています。 


今回number of design and architectureとして会場デザインをさせて頂きました。
その内容は、敷地であるJapan Foundationの建物を、荷物の運搬に使う木製パレットを大量に用いて構成するものでした。

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短い施工日程の中、現地の大工さん、Japan Foundationの方々、アーティストたち等多くの方々との打ち合わせ、デザイン、見積り、施工、が同時進行で行われていきました。延べ3000枚以上にわたるパレットが使用され、今回のための空間が完成しました。

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先日、4日に行われましたオープニングの様子です。
決して気軽にお越しくださいと言える場所ではありませんが笑、会場には代表の野田が22日まで、展示そのものは来年の1月6日まで行われておりますので、もしハノイに行く機会のある方はぜひご覧くだざい。

製作過程も含め当ページでも改めて報告していきます。


展覧会概要

スカイラインズ・ウィズ・フライング・ピープル

Skylines With Flying People


日本とベトナムの若手作家計11組が参加する滞在制作・交流展で、

ハノイにある国際交流基金を会場に開催されます。

野田による「場」の改装から始まり、ベトナム人アーティストを中心に約10名が

施設内に作られたスタジオで公開滞在制作を行います。

その他にトーク、パフォーマンス、展覧会、なども開催され、

日本とベトナムの現代アート関係者が約1ヶ月にわたって交流を行う、

実験的かつ今までに例のないプロジェクトとなっています。


会期 2012年12月4日(火)~2013年1月6日(日)

会場 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター(27 Quang Trung, Hoan Kiem, Hanoi)

主催 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター

共催 ニャーサン・スタジオ

助成 プリンス・クラウス基金

協力 ゲーテインステテュート・ハノイ/紺屋2023/東北九州プロジェクト

ウェブサイト

http://swfp.org/s/

フェイスブックイベントページ 

https://www.facebook.com/events/301765939942544/?notif_t=plan_user_invited


こちらのページで日本語の詳しいリリースをご覧いただけます
http://jpf.org.vn/jp/2012/12/01/skylines-with-flying-people/


SWFP参加と事務所不在のお知らせ

SWFP(Skyline With Flying People)という、
ハノイで2012年12月4日から12月22日まで国際交流基金ハノイオフィス(http://jpf.org.vn/)と
地元若手アーティスト グエン・フォン・リン主催によって開催される
ベトナムと日本のアーティスト交流・制作・展示のプロジェクト
「skylines with flying people」[公式ウェブサイト:http://swfp.org(英語)]
に、no.d+aが会場構成ディレクションを担当しています。


それに伴いまして、以下の期間
2012年11月26日〜2012年12月5日
事務所を不在にしております。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。

「ピーターブルックの魔笛」@北九州芸術劇場

先日の「走れメロス」でご一緒させてもらった演出家山田恵理香さんが、「私が大好きな演出家は蜷川幸雄とピーターブルック」と言われたのをきっかけに、今日北九州芸術劇場に「ピーターブルックの魔笛」を観劇に行ってきた。

世界の演劇界に多大なる影響を与えた巨匠演出家。しかし、残念ながら僕は今まで知らなかった。建築界以外の芸術分野の人がル・コルビュジェを知らないのと同じようなことなんだが、有名人・偉人て一体なんなんだろうと思ってしまう。そして、人の興味のあるないは本当にその人の可能性や思考範囲を決めてしまうな、とも改めて思った

さて、それでどうだっかと言えば、
やはり良かった
まあ当たり前と言えば当たり前だが、僕のような限りなく素人に近い者にとっても大いに楽しめた。

何より全てがシンプルだ
本来のスタンダードな魔笛を見ていないので少々無責任だが、通常3時間あるべきものが90分になっているだけあって、かなり削ぎ落とされていると感じた。しかも、本来メインシーンになるはずの部分ほど削られているように見えた。それは例えれば、描かれた部分が無くなり、余白だけになった絵画のようだ。余白を演出することで、観客の脳裏にはそれ以外の描かれていたところが同時に炙り出される。こんなシーン、わざわざ描かなくても想像できるでしょ?それよりも重要で豊かにしてくれるのは見えない行間でしょ?という風にも見える。そのためストーリーも台詞もシンプルになっていて、何も気をてらった箇所は無かった。
舞台美術も大変シンプル。完全に竹のみで構成されている。しかしそれらが大変豊かにそして柔軟に変化し、役者と呼応しながら様々なシーンを生み出していた。
衣装や音楽、照明も同じく全てがシンプル。それでいて、全てが抽象的で洗練されている。にも関わらず難解ではなく、むしろ分かりやすい。

いやあ、突き詰められた先、というか、行き着いた先、というか。
本当に必要な要素だけに絞られ構成されている、と言えば易いが、そこに至るまでの長く複雑な過程や試行を思うと、その凄さにただただ圧倒されるだけだ

福岡市 舞台芸術創造発信プロジェクト 走れメロス 是非ご来場下さい

2006年の冷泉荘立ち上げ時にオープニングを務めて頂いて以来、2009年冷泉荘終了までの毎年の周年イベントへの出演や福岡大学での講義内ゲリラ公演でご一緒させて頂いたり、「埋められた子ども」、寺山修司「アダムとイブ、私の犯罪学」やW.B.イェイツ『窓ガラスに刻まれた言葉』『煉獄』『骨の夢』などの観劇を通して、毎回驚きと新たな視点を提起してくれる劇団GIGA。http://spacegiga.com/

僕が芝居に興味を持つきっかけになった思い入れ深い劇団です。2006年はおかげで芝居からミュージカル、歌舞伎、コンテンポラリーダンスとほぼ毎月なんらかの舞台を見に行く一年になり、今はそこまでの頻度ではありませんが、見に行くことが習慣となりました。
よく言われることですが、舞台芸術は絶対に生で見ないと分かりません。そのため、2006年以前の僕みたいに、一度見たらはまるはずなのにその機会がないため見に行く習慣がない人、も潜在的にかなり多いと思います。
ただ、肝心なのは、最初に何を見るか。

そういう意味で、僕にとって実質最初が劇団GIGAだったのは幸運?だったと思います。今や東京で野田MAPに参加するようになった菊沢さんはじめ五味さん猛者さんなどの一癖も二癖もある役者さんたちと、そして「利賀演出家コンクール」優秀演出家賞を受賞している奇才演出家山田恵理香。彼らの舞台でがっかりさせられたことは僕はまだありません。むしろ必ず毎回いい意味で裏切られます。

おっと、だいぶ前置が長くなってしまいました。失礼しました。

この度幸運にもそんな山田恵理香さん演出の舞台の舞台美術をさせて頂くことになりました。
Fukuoka in Asia 舞台芸術創造発信プロジェクト 子どもとおとなのための舞台芸術「走れメロス」
http://www.ffac.or.jp/event/event-doc.asp?did=578

今回も期待を裏切らない演出になりそうです
そんな演出を美術がちゃんと受け止められているか
年明けから色々苦悩して僕なりに行き着いた答えですが、そのジャッジは観客の皆さんにして頂きたいと思いますので、ぜひ一度ご来場下さい

特にお芝居が初めての方にはぜひこれを最初の観劇にしてもらえたら幸いです
そしてそれをきっかけに舞台芸術にはまって下さったら望外の喜びです

なお、これは移動式劇場プロジェクトでもあります。今回が難しくてもぜひまた次回以降に。
ちなみに舞台美術は今回諸事情あってデザインを変更しての開催になりますので、深まっていくであろう演出ふくめ行く次回以降もぜひご覧下さい

野田