4月1日から横浜市で勤務しています

お知らせ

当事務所代表の野田恒雄は、2014年4月1日から、横浜市都市整備局都市デザイン室の都市デザイン専門職として勤務しております。
兼職による勤務のため、当事務所での業務も引き続き行ってまいります。
今後ともよろしくお願いします

Skyline With Flying People in Hanoi, 始まりました

現在、代表野田がハノイのアートプロジェクト

Skylines With Flying Peopleに会場デザインとして参加しています。 


今回number of design and architectureとして会場デザインをさせて頂きました。
その内容は、敷地であるJapan Foundationの建物を、荷物の運搬に使う木製パレットを大量に用いて構成するものでした。

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短い施工日程の中、現地の大工さん、Japan Foundationの方々、アーティストたち等多くの方々との打ち合わせ、デザイン、見積り、施工、が同時進行で行われていきました。延べ3000枚以上にわたるパレットが使用され、今回のための空間が完成しました。

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先日、4日に行われましたオープニングの様子です。
決して気軽にお越しくださいと言える場所ではありませんが笑、会場には代表の野田が22日まで、展示そのものは来年の1月6日まで行われておりますので、もしハノイに行く機会のある方はぜひご覧くだざい。

製作過程も含め当ページでも改めて報告していきます。


展覧会概要

スカイラインズ・ウィズ・フライング・ピープル

Skylines With Flying People


日本とベトナムの若手作家計11組が参加する滞在制作・交流展で、

ハノイにある国際交流基金を会場に開催されます。

野田による「場」の改装から始まり、ベトナム人アーティストを中心に約10名が

施設内に作られたスタジオで公開滞在制作を行います。

その他にトーク、パフォーマンス、展覧会、なども開催され、

日本とベトナムの現代アート関係者が約1ヶ月にわたって交流を行う、

実験的かつ今までに例のないプロジェクトとなっています。


会期 2012年12月4日(火)~2013年1月6日(日)

会場 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター(27 Quang Trung, Hoan Kiem, Hanoi)

主催 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター

共催 ニャーサン・スタジオ

助成 プリンス・クラウス基金

協力 ゲーテインステテュート・ハノイ/紺屋2023/東北九州プロジェクト

ウェブサイト

http://swfp.org/s/

フェイスブックイベントページ 

https://www.facebook.com/events/301765939942544/?notif_t=plan_user_invited


こちらのページで日本語の詳しいリリースをご覧いただけます
http://jpf.org.vn/jp/2012/12/01/skylines-with-flying-people/


SWFP参加と事務所不在のお知らせ

SWFP(Skyline With Flying People)という、
ハノイで2012年12月4日から12月22日まで国際交流基金ハノイオフィス(http://jpf.org.vn/)と
地元若手アーティスト グエン・フォン・リン主催によって開催される
ベトナムと日本のアーティスト交流・制作・展示のプロジェクト
「skylines with flying people」[公式ウェブサイト:http://swfp.org(英語)]
に、no.d+aが会場構成ディレクションを担当しています。


それに伴いまして、以下の期間
2012年11月26日〜2012年12月5日
事務所を不在にしております。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。

福岡市 舞台芸術創造発信プロジェクト 走れメロス 是非ご来場下さい

2006年の冷泉荘立ち上げ時にオープニングを務めて頂いて以来、2009年冷泉荘終了までの毎年の周年イベントへの出演や福岡大学での講義内ゲリラ公演でご一緒させて頂いたり、「埋められた子ども」、寺山修司「アダムとイブ、私の犯罪学」やW.B.イェイツ『窓ガラスに刻まれた言葉』『煉獄』『骨の夢』などの観劇を通して、毎回驚きと新たな視点を提起してくれる劇団GIGA。http://spacegiga.com/

僕が芝居に興味を持つきっかけになった思い入れ深い劇団です。2006年はおかげで芝居からミュージカル、歌舞伎、コンテンポラリーダンスとほぼ毎月なんらかの舞台を見に行く一年になり、今はそこまでの頻度ではありませんが、見に行くことが習慣となりました。
よく言われることですが、舞台芸術は絶対に生で見ないと分かりません。そのため、2006年以前の僕みたいに、一度見たらはまるはずなのにその機会がないため見に行く習慣がない人、も潜在的にかなり多いと思います。
ただ、肝心なのは、最初に何を見るか。

そういう意味で、僕にとって実質最初が劇団GIGAだったのは幸運?だったと思います。今や東京で野田MAPに参加するようになった菊沢さんはじめ五味さん猛者さんなどの一癖も二癖もある役者さんたちと、そして「利賀演出家コンクール」優秀演出家賞を受賞している奇才演出家山田恵理香。彼らの舞台でがっかりさせられたことは僕はまだありません。むしろ必ず毎回いい意味で裏切られます。

おっと、だいぶ前置が長くなってしまいました。失礼しました。

この度幸運にもそんな山田恵理香さん演出の舞台の舞台美術をさせて頂くことになりました。
Fukuoka in Asia 舞台芸術創造発信プロジェクト 子どもとおとなのための舞台芸術「走れメロス」
http://www.ffac.or.jp/event/event-doc.asp?did=578

今回も期待を裏切らない演出になりそうです
そんな演出を美術がちゃんと受け止められているか
年明けから色々苦悩して僕なりに行き着いた答えですが、そのジャッジは観客の皆さんにして頂きたいと思いますので、ぜひ一度ご来場下さい

特にお芝居が初めての方にはぜひこれを最初の観劇にしてもらえたら幸いです
そしてそれをきっかけに舞台芸術にはまって下さったら望外の喜びです

なお、これは移動式劇場プロジェクトでもあります。今回が難しくてもぜひまた次回以降に。
ちなみに舞台美術は今回諸事情あってデザインを変更しての開催になりますので、深まっていくであろう演出ふくめ行く次回以降もぜひご覧下さい

野田

物質の力

やはり紙の本でないと読めない
そんなことを改めて実感した

最近仕事で長めの文書を読まないといけないことがあった。長いと言っても短編小説にも満たない程度の些細なものなのだが、なぜ長いと感じたかというと、それはデータで送られてきたものだったからだ。

pdfにしてA4用紙20ページほど。原稿用紙なら40〜50枚ほどだろうか。よく考えればたかだか20ページなのだが、しかしなぜかpdfで20ページだと、重たく感じ、読もうとするのになんだか覚悟のようなものさえ要る。それは、パソコンの画面を連続しと同じ姿勢で見なければならないからか、右手で微妙にページを送らないといけないからか。理由はよく分かっていない。ただ、ともかく、その資料をすぐには読む気になれず、ちょっと敬遠する日が数日続いていた。
しかしとにかく読まねばならない
意を決して画面に向かってみたが、やはり数行で嫌になる。
仕方ないから、時間があって気が向いたときに読もうと、プリントアウトすることにした。
ところが。
プリントアウトしてちょっと読み始めると、あれよあれよという間に読めてしまったのだ。

これは明らかに機器の画面上にある文字を読むのと、紙という物質上にある文字を読むのとの違いではないかと思った。タブレットを持っていないので電子書籍専用の機器は試していないが、間違いなくiPhoneでは読めなかったし、何より紙を持っているということ自体が何か文章との距離を身近にし、読むことに対する気軽さを与えてくれたように思う。

これからますます電子書籍が普及すると思うが、結果的に逆に読書から遠のく人が増えないようにだけは願いたい。そのためにも、紙の本は役割を変えて残るだろうし、紙という物質の価値も変わるのだと感じた。