尖閣諸島の映像流出と世論の関係

尖閣諸島での漁船衝突事件の映像が流出した事件。
すっかりメディアの報道の中心は、その保安官をどうするか、といったところに移ってしまい、
もはやニュースにもならなくなってきた。
しかし、ここでこの件を止めてはならないと思う。

流出させた保安官も、映像を国民に公開せよと叫んでいた政治家も、
「世論が見たいと言っている」
を根拠にして、発言していた。

しかし、本当に果たして皆が見たいと思っていただろうか、と思うのだ。

もちろん「興味本位」で見たかった人はたくさんいるだろう。
それは、ニュースになっている有名な事件のその瞬間を見たい、という
「衝撃の瞬間!!」や「警察24時!!」的な番組を見たい気持ちと変わらないのではないか。

しかし、政治家や保安官が言っていた、「国民に見せるべき」という思いは、
「民主主義の国として国民に情報を公開し、国民が共有した上で、国全体で議論すべき」
というところにあるのではないかと思う。
政治家はどうか分からないが、保安官は少なくともそういう思いがあったのではないか。

しかし現実は、かなり無責任に街頭で応える「世論調査」というものがその根拠になっていて、
本当にその人が、国民としてそれを見た上で議論したいから見たい、と言っていたどうかは分からない。
いや、はっきり言って「国民として見ておかなければならない」「そしてそれを見たことに俺は責任をもって議論する」という気持ちで調査に応えた人はたぶんほぼ皆無で、
ただただ「見てみたい」でしか無かったのではないかと思う。

そんな、「いや、俺は別に見たいとは言っていないよ。でもみんなは見たいんじゃない?」
的な誰も責任をとらない状況で生まれた調査結果と空気が、保安官の気持ちを動かし、
映像流出へと働いたのであれば、これはかなりまずい状況だと思う。

何度も何度も繰り返し反省させられる戦争もたぶん、「いや、俺は責任をもって、戦争した方がいいとは思ってなかったんだけど、みんながさあ、」という人達がほとんどで、でもそんな人たちがつくった「世論」がなんとなく戦争賛成に動き、それをメディアが煽り、政治家と軍が勘違いして、と動いていったんじゃないかと思うことがある。

実際、煽ったメディアはもう取り上げてさえないし、ましてや映像を見た上で議論がさらに深まったとも思えない。国民も全然そんな議論していないし、むしろ、「へえ、こんな感じだったんだ」「映像見たし、気は済んだ」みたいなことになっていて、まったくもってどっかのテレビ番組の決定的瞬間を見たあとの家の中の空気と変わらない気がする。

このメディアと世論調査、なんとかならないものだろうか。

民主主義が浸透していて、個々が自分がその発言に責任をとる、という上での調査と、
なんとなく民主主義の国にいる人達がその時の気持ちで発言している調査。
これは雲泥の差であり、後者はまさに大衆調査だ。

そんな大衆による世論が、政治や外交、ましてや守秘義務にさえ影響を与えていることこそ、
大きな問題ではあり、ジャーナリズムが取り上げるべきことなのではないだろうか。
ここが変わらなければ、また戦争になったっておかしくないと思うのだ。

昔ながらの寺院の習慣

年に一回の大きなお仏飯とお竃突(くど)さんで作るご飯。






共同作業でつくる時間と非日常的な物が大切な価値を持ってると感じる。



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アーバンデザイン賞2010を頂きました

この度アーバンデザイン賞2010を頂戴しました。

UDaward2010.jpg

アーバンデザイン賞とは、建築や都市計画の研究者の方々によって構成されるアーバンデザイン研究体が毎年独自に選出して贈られる賞です。
※アーバンデザイン研究体:http://www.udmovement.com/
毎年研究体構成メンバーの方から推薦があり、理事等の方々によって選考してえらばれるもので、
今回は22件の推薦の中から4件が選ばれ、そのうちの1つに選んで頂きました。

今回は、冷泉荘・紺屋2023等ビルの再生プロジェクト、として、これまでのトラベラーズプロジェクトによる活動が評価され、頂く事となりました。

この場をお借りして、これまで様々なかたちでプロジェクトに関わって下さった方々、そしていつも恊働しているTRAVEL FRONTのメンバーに、心より感謝申し上げます。

今年度僕らの他は、東京R不動産、大阪のから堀倶楽部、柏の葉アーバンデザインセンター、の方々が選ばれておられます。
※授賞式の様子:http://udmovement.exblog.jp/11915324/
またこれまでにも、槇文彦氏・隈研吾氏・妹島和世氏、そして昨年は大学時代の恩師である小泉雅生先生など、蒼々たる顔ぶれの方々が受賞しておられ、大変身の引き締まる思いです。

これからの方々の名に恥じぬ様、そして、このアーバンデザイン賞の名に恥じぬ様、
これからも精進して参りますので、今後ともご指導・ご鞭撻のほど、なにとぞよろしくお願いします。

野田 恒雄
TRAVEL FRONT(TRAVELERS PROJECT事務局) 主宰
/number of design and architecture 代表







タワシ!/ no.d+a

S字のタワシ!
引っ掛けるための金具が無くして、S字に。
持ちやすく、金具が傷つける心配もない。
そして何より見た目がちょっとユーモラスで面白い




小伝馬町近辺のブラシ屋さんで。



パン用刷毛や化粧用ブラシなど、他にも様々なブラシがたくさんあって面白かった。
問屋街ブームが来そうな予感。

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豪州音頭

火振り祭は無事に終了。 今年はあんまり松にかかりませんでした。 盆踊り開始。盆ですな~


どこもおばちゃんは凄い。


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