アジアフォーカス福岡国際映画祭2012 レポート!

9月14日(金)アジアフォーカス福岡国際映画祭が始まりました!
詳しいレポートは映画祭の公式HPで随時更新中。
めがねもちょこっとレポートさせていただきます。

今年は初のレッドカーペット&野外上映を実施。

せっかくの野外イベントなのに、福岡は朝から雨模様。
しかし、オープニングイベントの間だけ雨がやむという奇跡がおきました。
お客様の熱気で、市役所前の空だけ一時的に雨があがったのかもしれません。
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レッドカーペットを歩く各国の監督や俳優達の華やかな姿に、抽選で選ばれた1500人のお客様からためいきが。

映画祭実行委員会の新藤会長の開会宣言に続き、高島市長、そしてベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した『別離』のアスガー・ファルハディ監督作品にも出演されているイランのスター、ファラマルズ・ガリビアン氏、『終の信託』の周防正行監督がご挨拶。
特別ゲストとしておすぎさんも登場!

さらに、ファン待望のチワワ系アイドル「SHU-I」のパフォーマンスで会場の熱気は最高潮に。
うちわやサイリウムをもったファンの「キャーッ!」という声が場内のあちこちから聞こえてきます。
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野外上映はファン・ジョンミンとオム・ジョンファ主演の韓国映画『ダンシング・クイーン』。
オープニングチケットが当たらなかったという方も、映画祭期間中にT・ジョイ博多で上映しておりますのでスケジュールをチェックして来てくださいね。

さて、15日は周防正行監督『終の信託』トークイベントを実施。
トークイベントのためだけに特別に編集されたメイキング映像を見ながら、周防監督が新作映画についての熱い思いを語ってくれました。

これからますます関心が高まるであろう「終末医療」をテーマにしたドラマです。
周防監督が原作に惚れ込んで映画化したこと、奥様である草刈民代さんの女優としての第1歩を飾る映画を自身で撮る事への思いなどなど濃いトーク内容で、ますます期待が高まります。
『終の信託』は10月27日(土)よりロードショー
めがねも絶対見に行きます。

→映画祭のパネル前で囲み取材を受ける周防監督
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17日は『黄金を抱いて翔べ』の井筒和幸監督舞台挨拶付試写会を実施。
なんとこのイベントには1万を超える応募があったそうです。
それもそのはず...実は一般のお客様にご覧頂くのは初めて。
つまり日本...いや、世界最速の超プレミア試写キラキラでした。

400名の幸運なお客様、映画はいかがだったでしょうか?
井筒節の効いたスピード感あふれるクライム・ミステリーでしたよね。

映画の上映後には井筒監督の舞台挨拶が(あ、写真撮るの忘れました(汗)
キャストとの裏話など井筒監督の大阪弁弾丸トークに会場も爆笑でした。
特にチャンミンネタを聴きたいと思っていたファンにはお宝トークだったんじゃないでしょうか。
映画『黄金を抱いて翔べ』は11月3日(土)よりロードショーです。

同じ日にあった、映画「INFINITE CONCERT SECOND INVASION EVOLUTION THE MOVIE 3D」の舞台挨拶も、ちょこっとのぞいてきました~
このチケットも発売開始6分で売り切れたというプラチナイベントキラキラです。
噂では空港にもファンの方がつめかけていたとか。

始まる前から「ここはコンサート会場か!?」というくらいのデコうちわの嵐に驚きます。
メンバーの登場とともに「ギャー!!!!」という雄叫び。
各人少しずつデザインの違う黒のスーツが粋ですね~

MCの方が「99%のシンクロ率を誇る...」と言った瞬間、会場から「99.9%!!!」の大合唱。
「おっと、MCさん!そこは間違えちゃいけないポイントだから!」と一緒にあせるめがね。
...すみませんファンの方、許してください。

最後に、スペシャルサプライズ!
なんと会場に来たお客様に2分間だけ自由に写真を撮って良いというお許しが出ました!
めがねも撮ってみましたよー(ぼけてる...)
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映画を観たメンバーから、ある人が振りをかなり間違えているとからかわれてましたよね。
「もう!ばらすなよ~」って感じのやり取りが可愛かったなあ。
これから映画をご覧になる方は、一体それが誰なのか是非注意してみてください。

映画祭はまだまだ続きます。
皆様のご来場をお待ちしております。
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チワワ系韓国アイドル「SHU-I」★映画祭にゲスト出演決定!

9月14日~23日まで開催されるアジアフォーカス福岡国際映画祭の特別ゲスト(第1弾)が決定!

チワワ系韓国アイドル「SHU-I」です!
...超可愛い(よだれ)

<アルバム「NEXSTAGE」から"Brand New Page">

去年日本デビュー、7月25日にアルバム「NEXSTAGE」がリリースされたばかりの人気上昇中アイドルユニットです。
オープニングセレモニーのレッドカーペットに登場後、なんと歌のプレゼントも!

今後も第2弾、第3弾と特別ゲストが発表される予定です。
詳しくは映画祭サイトをチェックしてくださいね。

アジアフォーカス福岡国際映画祭オープニングセレモニー
日時:9月14日(金)19時~(公募当選者のみ※詳しくは映画祭公式サイトから)
会場:福岡市役所西側・天神ふれあい広場

映画祭公式サイト→http://www.focus-on-asia.com
SHU-Iオフィシャルサイト→http://shu-i.jp/index.html

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「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」ウェンディ・ムーア著、矢野真千子翻訳(河出書房新社)

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ジョン・ハンターは1728年イギリス生まれ。
後に「近代外科学の父」と呼ばれる偉人です。

最初は兄の解剖教室の助手をしていたジョン。
死体を手に入れる為に墓泥棒までしながら何千体も解剖する内に、生命の不思議に魅入られてしまいます。
やがて独立したジョンは、動物や人間の遺体を使って解剖を続けながら、実験的な手術を実践。

例えば、当時蔓延していた性病の治療法を見つける為、己の性器を実験台にして経過を観察。死に至る性病もあると知っている現代人からするとゾッとしますよね。

またある時は、金と引き換えに健康な人の歯を抜き、虫歯で歯が抜けた口元を気にする金持ちの歯ぐきに差し込んで糸で固定するという、今で言う入れ歯治療を実践。抜きたてが一番くっ付きやすいと、治療室の隣に歯を抜く人を待機させたというんだから驚きです。

自分の死体を狙うジョンを恐れるあまり、ノイローゼ気味になってしまう巨人症の男との攻防戦は、まるで漫画。「どっちが勝つか賭けようぜ」なんて言ってる町の人たちの様子まで出てきて、死体を狙われてる人には申し訳ないけど、あまりに荒唐無稽で笑わずにいれません。

うーむ...アンビリバボー。

天才とバカは紙一重とはこのことですかね。
完全に常軌を逸した頭のおかしいおじさんです。

「...だって、やってみたかったんだもん」ですんだら警察は要りません。

しかし、ほとんどの医者が「瀉血」(静脈を切って血を出す)を最高の治療法と信じていた時代。世間の風当たりも強い中、ジョンは好奇心の赴くままに突き進んでいきます。

また、ジョンが騒動を起こす度に「あいつがまたこんなバカをやった」と批判本を出す事が生きがいのジェシー・フットやジョンが作った数々の珍しい標本を「弟のモノは俺のモノ」とばかりに片っ端から奪っていく兄・ウィリアムの存在も、この本を面白くする最高のエッセンス。

自己犠牲の精神で人を救った聖人のような医者ではなく、好奇心旺盛で自由に生きた変人が医学を何年も進歩させた痛快さに、なんだかこっちまで刺激されて「こうしてはいられない」とお尻がムズムズするようなハイな気持ちに。

ハードカバーな上にちょっと値段が高いですが、損はしませんので是非読んでみて下さい。

ところで、現代の医者がタイムスリップして過去に行く「JIN-仁」というドラマがありましたが、逆にジョンが現代にタイムスリップしたらどうなるか。
意外と医学にサッサとあきて、他の面白そうな分野に飛びつくかもなあ。
想像すると楽しくなります。

『Hubble 3D-ハッブル宇宙望遠鏡』

漫画「宇宙兄弟」を読んで以来、宇宙が気になります。

新聞で宇宙ネタを探し、星出さんのインタビュー記事を読み漁り、JAXAのPodcastを聞きながら夜空を眺めてみたり。

わー怖い!こうして改めて書くと、うざいアラサーです。

そんなめがねにもってこいの映画が公開されました。
『Hubble 3D-ハッブル宇宙望遠鏡』です。

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スペースシャトル・アトランティスに搭載されていたIMAX 3Dカメラで撮影した宇宙の姿と、約20年に渡ってハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された映像によるドキュメンタリー。

...って、なんだか分かったような事を書きましたが、「ハッブル」は名前しか聞いたことないし、「はやぶさ」も最近まで興味がなかった"にわか"ファン。
こんな「宇宙のロマンが分かっているかどうか怪しいもんだ」という私レベルにも、爆発したばかりの惑星の虹色の蝶のような美しさ、銀河がポコポコ誕生している驚きの映像...その神秘の数々は無言の説得力があります。

映画というよりもプラネタリウムで流れる映像の長い版といった感じなので、いい感じに癒されて一瞬眠くなったりもしますが、さすがIMAX。
ロケット発射の瞬間に一気に目が覚めました。
ブオオオッ~~~グオ~~~ズゴオオオオオオオオォオオオオオ~ッ!!!ロケット

椅子までガタガタ揺れるくらいのものすごい大音量と迫力。
思わず転げ落ちそうになって両方のてすりをガッシリ掴んじゃうくらいの臨場感です。

「宇宙兄弟」的には、巨大なプールで船外活動の訓練をする様子と、初めてのミッションで超はしゃいでる宇宙飛行士が"ミトンをはめた手で手術をするくらいの難しさ"というハッブルの修理を無事にやり遂げるかハラハラするシーンが萌えポイントでしょうか。

なんか映画じゃなくて漫画の紹介みたいになっちゃいましたが、お近くのIMAXシアターで是非体験してみてください。

『人生はビギナーズ』(原題:Beginers)

監督・脚本:マイク・ミルズ 
キャスト:ユアン・マクレガー、クリストファー・プラマー、メラニー・ロラン、ゴラン・ヴィシュニック
公開:2月18日(土)より、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13他にて
配給:ファントム・フィルム/クロックワークス 
(C)2010 Beginers Movie, LLC. All Rights Reserved.
公式HP:http://www.jinsei-beginners.com/

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1月の末に試写でみて、とっても面白かったんでブログに書かなきゃって思っているうちに、映画公開されてました。やばい。

先週土曜日より福岡ではユナイテッド・シネマ キャナルシティ13にで公開中!

この映画、何が面白いってユアン・マクレガー扮する主人公(38歳独身の繊細なアートディレクター)の父親、名優クリストファー・プラマー演じるハルの生き様。

44年連れ添った奥さん(主人公にとっては母親)が亡くなった後、
「私はゲイだ。これからは本当の意味で人生を楽しみたい」
といきなりカミング・アウトしちゃうのです。

ハルが残りの人生を謳歌すべく、恋人募集のために送った写真がすごく笑えるんですけど、鮮やかなブルーのシャツのボタンを3段目まで外し、ちらりと胸毛を覗かせスマイル。

...うーん、セクシー?多分見る人が見ればセクシーなのに違いない。

この写真で、ハルは息子ほども年下の若い恋人を見ごとゲット。
遅れてきた春を謳歌するのですが、そんな矢先、病気が見つかり闘病生活も始まるのです。

ちなみに年下の恋人役を演じるのは、『ER 緊急治療室』でコバッチュ先生を演じていたゴラン・ヴィシュニック
髪型とかしぐさとか、全然コバッチュ先生と違って最初全然気づかなかった(驚)。

このエピソード、監督マイク・ミルズ自身の父親の実話を元にしているんですって。
グラフィック・デザイナー、映像作家として活躍している監督の私小説的で繊細な映像スケッチもこの映画の見どころのひとつです。
自然体に「アーティスト!」って感じなので、クリエイティブ系の人にも楽しんでもらえるはず。

話が横道にそれましたが、この映画の本筋は、そんな父親のカミングアウトに面くらいながらも、父の晩年の生き様に触発されていく息子オリヴァーの物語。

内気でやさしいんだけどどこかものすごく悲観主義者的なところがあるオリヴァーは、恋人が出来きてもなかなか長続きしないのです。
そんなある日、パーティで魅力的なフランス人女性アナと出会い、恋に落ちます。
でも、似たもの同士の2人にはそれぞれ心に壁があって...。

最近増えているらしい"恋愛できない症候群"の人にもオススメだと思われますが、個人的にはなんだかんだ周囲を気にして自分らしさを見失ってしまいそうな(私含め)普通の現代人にオススメです。

最後に、動物界にオスカーがあれば絶対助演男優賞をあげたいってほど芸達者で愛嬌のあるハルとオリヴァーの愛犬アーサーの心の声もユーモラスでいちいち和めますよ。

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ちびっこOのおススメ度 ★★★★☆