ゲキ×シネ『薔薇とサムライ』初日舞台挨拶を全国20館で同時生中継!

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6月25日(土)新宿バルト9にて、ゲキ×シネ『薔薇とサムライ』初日舞台挨拶を行ないます。
登壇者は<劇団☆新感線>の看板役者・古田新太さんとドラマ「BOSS」シリーズで活躍中の天海祐希さんです。

この初日舞台挨拶の模様をT・ジョイ博多、福岡中洲大洋映画劇場他全国20館で生中継いたします!

当日は、各地の映画館で販売されているバラサムオリジナルメニューの紹介や、ツイッターで募集した質問に答えるなど、中継でご覧頂いているお客様にも楽しんでいただけるような舞台挨拶を予定しています。
是非、劇場に足をお運びください。

日 時:6月25日(土)

【1回目】9:10回上映終了後(12:50頃舞台挨拶開始)
【2回目】13:45 回上映前(13:45舞台挨拶開始)


登壇者:古田新太(45)、天海祐希(43)(予定)

本会場:新宿バルト9

九州の中継劇場:T・ジョイ博多、福岡中洲大洋映画劇場、T・ジョイリバーウォーク北九州、T・ジョイ久留米、T・ジョイパークプレイス大分、シネプレックス熊本、鹿児島ミッテ10

※中洲大洋は13:45の回のみ同時中継。発売日は6月25日(土)。
※詳しい発売情報はバラサム公式HPまで<http://www.bara-samu.com/
※衛星中継の為、天候等やむを得ぬ事情により映像・音声が乱れる場合があります。あらかじめご了承ください。

釜山トタトガ訪問記

紺屋2023の306号室居住者でもある「ART BASE 88」の初ちゃんに誘われて釜山に出かけました。

目的は、プサン市がバックアップしているアーティスト支援「トタトガ」の活動を視察するためです。

トタトガは造語で、およそ次のような意味がこめられているとのこと。
ト tolerance(それぞれが違う、というニュアンス)
タ 別々である
ト 同じ
ガ 道または街

釜山広域市の「中区」(ちゅうく)にあるのですが、ここはもともと釜山市役所があったのに、約15年前に市役所が開発地区に移転したため、周りの金融会社や商業施設も移転し、20万人ほどいた住民が5万人に減少し、空き店舗が増加、小規模の印刷会社も仕事がなくなったのを釜山市が、トタトガのなんとか「ART」の力で地域を再生できないかという提案を受けて、実施しています。

空き店舗や空き事務所にアーティストを3年間無料で、工房として貸してあげますが、3年間の間に彼ら、彼女らは自立しなければなりません。
そのまま居ることもできますが、そのときは家賃支払いが発生します。

アーティストといっても、アートだけでなく、文学や詩、パフォーミングアーツや伝統芸能関係者も対象になっています。

アーティストたちのミッションは
①3年で自立できるちからを持ちなさい
②1カ月120時間、その工房に滞在しなさい
③市や地域が主催するイベントには参加、もしくは作品を出品しなさい

というもの。

釜山市は家賃を払ってあげますが、建物のオーナーが協力しないと成り立たないし、地域の住民が受け入れてくれないとこれまた成り立たない仕組みなんです。

ここらへんは「紺屋2023」に似ていますよね。

たとえば、地域の高齢者が引きこもろがちになったら「写真教室」を開催して写真家が高齢者に写真技術を教え、展覧会も開いてあげるというもの。

すごいのは、釜山市が引きこもりがちな高齢者や障害者の人たちに「何がしたいか」というアンケートを取って、「似顔を描いてほしい」「コンサートに行きたい」「作品を作ってみたい」といった要望があると、所属しているアーティストを派遣します。
派遣されたらその家でコンサートやったり一緒に作品を作ったりするんです。

それをトタトガでは「才能寄付」と呼んでいました。

才能がある人は寄付することが、ある意味、義務付けられているのです。

今回は、所属するアーティストたちの工房めぐりを中心に発表している現場にもお邪魔しました。
はっきり言って、若者が一生懸命がんばっているのを大人が応援していこうという仕組みがそこにありました。
文化活動に行政が口やお金を出すと問題も起こりますが、家賃補助など自立することに支援するのは良いことだと実感しました。

「ART BASE88」がやろうとしているのは以下のようなこと。
転載します。

8月から9月にかけてTOTATOGAの協力を得て、福岡市内、主に博多駅や川端周辺で、プサン作家のパフォーマンスやアート作品の展示がいろいろな会場でおこなわれます。
それぞれ、主催の仕組みや予算建てなどはばらばらです。
8月 キャナルシティ博多でプサン トタトガのチームがパフォーマンス公演がおこなわれることになりそうです 博多阪急ART CUBEでプサン作家が展示するかも ※交渉中
9月 JR博多シティ(アミュプラザ博多)でプサン作家と福岡作家のコラボレーションアート作品展示 ※関連企画(九州アートゲート関連)
福岡アジア美術館8Fでプサン作家の展示 福岡アジア美術館7Fでプサン作家と福岡作家の展示(上記と1週違い)
アジ美展示に連動して、川端周辺でプサン作家の展示
JR博多シティ(アミュプラザ博多)でプサンアート情報とグッズの販売 ※関連企画(九州アートゲート関連)
JR博多シティ(アミュプラザ博多)でプサンアート作品展示とパフォーマンスおこなう可能性あり
その他市内でパフォーマンスをおこなう可能性あり 以上はあくまで予定です。
日程や作家など改めてお知らせします よろしくお願いします。

トタトガの関係者が美味しい店にいっぱい案内してくれました。

初日の昼は「大宮サンゲタン」、夜は国際市場の近くにあるデジカルビの店「山海カルビ」、2日目のあわびのお粥、夜は花村という地域でカニのキムチ・ケジャンを、3日目の昼は国際市場でスンドゥフの店「ドルゴレ」へ。

もちろん、帰ってきて体重計に乗ったら大変なことになっていました。
今日から粗食です。


→釜山で上映されている映画のチラシ
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→釜山の港を背景に、トタトガのアーティストが描いたダイナミックな作品
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→国際市場にあるドルゴレのスンドゥフ
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宝塚☆宙組『美しき生涯―石田三成 永遠の愛と義―』

宝塚ファンの大石静脚本。
石田三成と茶々のハーレクインロマンスでした。
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上司(豊臣秀吉)の命令にさからえず、恋人(茶々)を差し出すことになる三成。
しかし茶々子飼いの甲賀衆・疾風にそそのかされ、秀吉の元に連れて行く前に、三成は茶々を抱きます。
その後誕生した豊臣家の嫡男・鶴松は、秀吉とは似ても似つかない不義密通の子。
周囲から疑いのまなざしを向けられる中、やがて何者かの手によって鶴丸が毒殺されると、三成は疾風に再びそそのかされ(流されすぎ)茶々との間に2人目の子供・拾丸をもうけます。
おおっぴらに愛し合う事ができないという障害が、2人の愛をより激しく燃え上がらせる...とかなんとか。
しかし秀吉亡き後、つもりにつもった恨みに燃える北の政所(ねね)の根回しで、七本槍が次々反旗を翻し、三成は秀吉への忠義の為、茶々への愛の為に、勝算のない戦に出るのですが...

最近、石田三成がブームだそうですね。
宝塚ファンで歴女の大石静先生のフィルターを通すと、石田三成は<真面目で融通が利かないわりに、意外と流されやすい基本的にM男の武将>ということになるようです。

今回の公演から組替でやってきた2番手の凰稀かなめが甲賀忍者・疾風に扮しています。
GLAYのTERUに似ている事から「テル」という渾名がついているだけあって、トップスターのゆうひ君(大空祐飛)と並ぶと完全にビジュアル系。
ツートップだけが派手に他から浮いてる感じ。
まんまと宝塚ファンの好物ユニットが誕生しました。

そして、この疾風のキャラ設定がすごかった。
仮にも殿様の石田三成に対し、いつも命令口調。忍者なのに多弁。

「姫(茶々)を抱け!あいつら(七本槍)は腕はたつが頭は空っぽだ」

石田三成をというか豊臣家を裏であやつっていたのはこの人でした。
...福島正則、加藤清正ら七本槍をアホ扱い。
そして実際、軽~い感じに七人まとめてしまってる辺り、演出の石田先生も遊びすぎです。

とはいえ、忠義と愛の狭間で揺れ動く石田三成に萌えという、宝塚ファンで歴女で腐女子の大石静先生の脚本は非常に好評。めがねも大変楽しませてもらいました。

6月20日までは宝塚で公演中、7月8日~8月7日まで東京宝塚劇場で上演されます。

6月のブロ子

そういえば最近ブロ子報告してませんでした(待ってる人はいない)
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花になってもいいから大きく育てよ!
と思って伸び放題にしていたら、とんでもなくジャイアント化し、完全にプランター栽培の域を超えたブロ子。
むしろ怖えーよ...思いながら、先日葉裏をみたところ驚愕!

む..虫の卵
ギャ~!!!

一気に愛も冷めました。
そんで幹から切っちゃいました。

本当はもっと短くしたいけどハサミの歯が折れるんじゃないかっつーくらい幹が硬い...仕方なくこのままに。

あんまりブロ子が大きいので隣のサラダ菜が上に上に進化したようです。
切ってみて気付きました。

すまんかった。

でもそれ以上伸びないで、お願い。

次のギロチンの犠牲者は君...かもしれない。

福岡ミュージアムウィーク

毎年恒例のイベントとして定着しつつある「福岡ミュージアムウイーク」。

第3回目となる今年は、5月14日(土)から29日(日)に開催。
このイベントは世界中で行われているもので、5月18日の「国際博物館の日」を中心に、世界各国の博物館や美術館が記念行事を行います。

国際博物館会議(ICOM)が発表した今年のテーマは「Museum and Memory」
まさに、ミュージアムそのものが、記憶の集積空間ともいえますね。

福岡市博物館、美術館、アジア美術館、福岡県立美術館でさまざまなイベントが行われましたが、その中のひとつ、5月21日(土)に福岡アジア美術館で行われた、作家・写真家の藤原新也の講演会「写真と言葉」に行ってきました。

藤原新也は1944年福岡県門司の生まれ。写真家・作家。
インドを振り出しにアジア各地を旅して「印度放浪」「西蔵放浪」などを出版。

発売当初、衝撃的だった「東京漂流」「メメント・モリ」「アメリカ」「日本浄土」などは今でも大切にしている著書です。
ずいぶん以前に門司で行われた講演会に参加したことはありましたが、ずいぶん久しぶりにお話を聞きました。

今回は、四国を巡って撮影した写真88点と書と音楽の融合、昨年出版された「死ぬな生きろ」に関するものでした。
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四国八十八ヵ所巡りにひっかけての88枚の写真ということでしょう。
八十八夜ともひっかけているので、1枚目は一夜と名づけられていました。
四国を巡る旅の中で見てきた日常風景です。
その風景に言葉が付き添っているのですが、その言葉は藤原新也の見事な書によって表現されています。

写真、文章の達人だけではなく、どうも書も達人の域でした。
本人いはく「情景を受け取る言葉を書いていくので、自我を出す書体は持たない」と。
その書を見れば、ああ、藤原が書いたんだという独自のスタイルを持たず、情景・風景に合った書を書いています。

88枚の1枚目は「花」、写真は牡丹の花。
88枚の中に繰り返し、テーマである「死ぬな 生きろ」の言葉がリフレインされていますが、すべて書のスタイルが異なっているのです。
「書は声に近い、VOICEなんです」と。
ううーん。これで読む方は印刷された言葉なので伝わりにくいのですが、そう言われると、確かに声に近い。
力強い書、優しい書、励まされる書、ほのぼのする書...さまざまです。

お気に入りは最初のほうに出てきた「犬地蔵」、そう地蔵のような犬が1匹。そして終わりに近い82夜は「人生の終りは定食でよい」と、うどん定食の写真が。
最後の88夜は「大輪」という牡丹の花。またリフレインですね。

2時間の講演会は3時間にも及びましたが、帰った人は1割程度。
ほぼ200人の満席状態でした。

超過した1時間は東北被災地にすぐに訪れて撮ってきた写真を見せてくれました。
子どもやお年寄り、カップルの被災者に「円顔」と呼ぶ、丸い顔が笑っているような絵を描いてプレゼントしていたようです。
それを持って、記念撮影していました。
放射線測定器をいつも持っているらしく、どこに行っても測定してみるとか。
最後まで濃い講演会でした。

また29日(日)14時から市美術館で行われる、画家・菊畑茂久馬さんと劇団ギンギラ太陽's主宰・大塚ムネトさんによる対談「天神と前衛美術家」(要申し込み)など注目企画も目白押しです。
お見逃しなく!