『現代語裏辞典』筒井康隆(文藝春秋)

最近のサイドテーブルの「つんどく」。
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寝る直前にパラ読みするのは
"愛すべき天邪鬼" 筒井康隆の『現代語裏辞典』(文藝春秋)
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読書灯に顔半分照らされながら、笑いを噛み殺して読んでます。
傍から見たら、野口さん(©ちびまる子ちゃん)。危ないアラサーです。

「あ」と「い」から、少しだけご紹介します。


アイディアマン(idea man)
=無形のものに対する報酬を口にする人。


あべかわ(安倍川)
=静岡を流れる川、またはその川を流れてくる餅。


ありがとう(有難う)

=ひどい目にあわされた相手への厭味。大声で何度も繰り返せばまた殴られる。


アンダースロー(under throw)
= 敵の睾丸を握り潰す際に役立つ投法。


いえじ(家路)
=外出先であったいやなことを忘れ、これから起こるいやなことに対して心の準備をする路。


いきうめ(生埋め)
=被害者が猛烈な早口になる殺人方法。


いまわのきわ(今際の際)
= 無意味な呟きにも親族が意味を見出さねばならぬ瞬間。


いろり(囲炉裏)
=栗の潜伏場所。


元の意味を知らない人、冗談が分からない人にはお勧めしません。

もうそっくり!ゲンスブールとバルドー

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フランスで作曲家、作詞家、歌手、映画監督、俳優として幅広く活躍したセルジュ・ゲンスブールの没後20年を迎える今年、「ゲンスブールと女たちが日本で公開。

1991年3月2日、多くの伝説と名曲、映画を残し、62歳でこの世を去ったゲンスブールは、放送禁止となった過激なヒット曲「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」をはじめ、テレビの生放送でフラン札を燃やすとか、フランス国歌をレゲエで歌うなど世間から逸脱した行為で話題を集めていました。

己の醜さにコンプレックスを抱きながらも、ブリジット・バルドー、ジェーン・バーキン、ジュリエット・グレコ、フランス・ギャル、カトリーヌ・ドヌーブ、エディット・ピアフ、ヴァネッサ・パラディら美女たちに愛されたフランスきっての大人の男でもありました。

監督したのはこれが映画初監督となる気鋭のバンドデシネ(フランスのコミック)作家・ジョアン・スファールで、ファンタジーの要素にあふれ、音楽満載の個性的な伝記映画に仕上がっています。
実写にアニメーションが盛りこまれていたり、空想上のキャラクターが登場したり、苦しいのに楽しい、悲しいのに美しい映画です。

ナチス占領下のパリで少年時代を過ごしたロシア系ユダヤ人のリュシアン(ゲンスブール)は、鼻がでかい、耳が大きいという容姿へのコンプレックスを持ちながらも、大人と対等に渡り合うマセガキ。
やがて、キャバレーでピアニスト兼歌手として働き始め、この頃からセルジュ・ゲンスブールを名乗るようになります。
メジャーデビュー後、一気にスターダムに駆け上がった彼はブリジット・バルドーと不倫の恋に落ち、禁断の名曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」が誕生するのです。

ゲンスブールを演じるエリック・エルモスニーノと、バルドーを演じるレティシア・カスタが、もう本当に本物そっくりで驚きました!
2011年のセザール賞(フランスのアカデミー賞みたいなもの)では主演男優賞、初監督作品賞、音響賞を受賞しています。

そして、ゲンスブールといえば、3番目の妻、ジェーン・バーキンをはずしては語れないのですが、バーキンに扮しているのが、本物と同じくイギリス出身のルーシー・ゴードン
しかし彼女はこの映画の撮影終了後に自殺をしたそうで、これが遺作になったそうです。

ゲンスブールとバーキン、おしどり夫婦として有名だったので、すっかり二人は幸せだったのかと思いきや、彼のタバコと酒三昧生活は、心筋梗塞で倒れた後も改善されず、バーキンは2人の子どもを連れて家を出て行ったことが分かりました。

結局その後も、相変わらずの生活の中、30歳年下のバンブーというモデル兼歌手の女の子と一緒になり、彼女が最後のパートナーだったということです。

出演者はもちろん、音楽も歌も小道具も、そして監督が描くイラストもとにかくおしゃれな映画です。久しぶりにフランス映画の真髄を堪能しました!

6月のブロ子

そういえば最近ブロ子報告してませんでした(待ってる人はいない)
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花になってもいいから大きく育てよ!
と思って伸び放題にしていたら、とんでもなくジャイアント化し、完全にプランター栽培の域を超えたブロ子。
むしろ怖えーよ...思いながら、先日葉裏をみたところ驚愕!

む..虫の卵
ギャ~!!!

一気に愛も冷めました。
そんで幹から切っちゃいました。

本当はもっと短くしたいけどハサミの歯が折れるんじゃないかっつーくらい幹が硬い...仕方なくこのままに。

あんまりブロ子が大きいので隣のサラダ菜が上に上に進化したようです。
切ってみて気付きました。

すまんかった。

でもそれ以上伸びないで、お願い。

次のギロチンの犠牲者は君...かもしれない。

コン・ユに会いたい!パネル展実施

6月18日(土)から、T・ジョイ博多他にて公開になる
韓国映画『あなたの初恋探します』のパネル展を実施中です!

第一弾:6月3日(金)~6月30日(木)西鉄旅行・天神店2階の海外コーナー
第二弾:6月10日(金)~6月17日(金)大丸パサージュ広場

現在、パネル店実施中の西鉄旅行・天神店ではコン・ユのかっこいいスタンディがあなたをお待ちしてます。
もちろん写真撮影もOK!
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早速ファンの方が写真とってくれてますね~!
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映画の原作になっているのは2006年に初演された「キム・ジョンウク探し」。
キャストを変えてロングランされ、なんと累計観客数が36万人という大ヒットミュージカルです。
これまでシン・ソンロク、オ・マンソク、オム・ギジュンなど舞台やドラマで活躍中のスターが出演。
2011年には超新星のユナクが出演したことでも話題になりました。

このミュージカルを手がけたチャン・ユジョンが映画も監督しています。
ちなみに、監督はとってもかわいい女性です。
主人公・ジウのお仕事は舞台監督。
チャン・ユジョン監督が自分を重ねた部分もあるのかも。

仕事に情熱を傾け、それなりに責任ある地位についている30代の働く独身女性。
仕事場ではしっかり者と見られているけど、「終わりがなければいい印象が残る」と臆病な面も。
大好きな本もラストは読んでないし、好きなお菓子も少しだけ残すし、恋愛にも決着をつけられない。
そんな彼女が、真面目が服を着て歩いているようなギジュンに出会って、どう変わるのか。
韓国映画に良くあるベタベタのラブストーリーではなく、ちょっと大人向きの素敵な恋物語です。

コン・ユが「どこか抜けててかわいいギジュン」と「男らしくてかっこいいジウの初恋の人」を1人2役しているところも見どころ。

個人的には、ヨン様の格好をさせられた旅行会社社員のコン・ユが、「冬のソナタ」の観光地ナミソムに来た日本人観光客にもみくちゃにされるシーンに馬鹿ウケしました(笑)
マジありそう...

韓国映画ファンはもちろん、そうでなくても楽しめるロマンティック女子ムービーですよ。
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いやあ、今からワクワク、楽しみです!!!

ここでも書きましたが、劇団新感線のオッカケとも言ってよろしいかと思います。
大濠高校出身のいのうえひでのりさんにインタビューさせてもらったくらいに大ファンですし、看板俳優の古田新太さんにこれまた惚れています。

好きな作品は数あれど、「髑髏城の7人」好きですねえ。
コレが新キャストで今年の秋に公演決定です!

まずは主人公・捨之介を演じるのは、小栗旬

プロデューサーの細川さんが、古田さんに「今、捨之介をやらせるなら誰がいいかな」って話をしたら「小栗だろ」って名前が出たよ」なんて話が出て決定したそうですよ。

そして、もうひとりの主人公とも言うべき天魔王を演じるのは森山未來

これまでの「髑髏城の7人」では、古田新太しかり、市川染五郎しかり、捨之介を演じた役者が二役で演じていたキャラクターで、こうして2人の役者で演じ分ける試みは今回が初めてのこと。
森山くんは「五右衛門ロック」や「メタルマクベス」に出演していたので、新感線は常連です。

同じく常連ともいえる勝地涼くんは、橋本じゅんがやっていた兵庫役

この出演者に、「蛮幽鬼」で美しさと見事な殺陣を存分に見せてくれた早乙女太一くん

初演では女性キャストが演じていたものの、再演を重ねるごとに男性キャストになったり、女性キャストになったりしていたのが蘭兵衛という役
捨之介とも天魔王とも縁が深く、不思議な色気が必要となる難役です。ピッタリですね!

初演は1990年11月16日の池袋西口公園テント公演から始まった「髑髏城~」。
初演から7年後の1997年に再演された際に市川染五郎が観劇し「これぞ現代の歌舞伎だ」と感激したことはBSで放送された「劇団新感線30周年記念番組」で語っていました。
これが、後のいのうえ歌舞伎と松竹の合同公演に実現の契機となりました。

さらにそれから7年後の2004年を「ドクロイヤー」と称し、春に古田新太を主役に据えた『髑髏城の七人〜アカドクロ』を、秋に市川染五郎を主役に据え、歌や踊りのエンターテインメント性を強調した『髑髏城の七人〜アオドクロ』をそれぞれ上演。
同じ年にキャストを変え、演出のアプローチを変えて2バージョン上演するという趣向で話題となりました。

ゲキ×シネで見た方も多いのでは?

そして今年、その7年後にあたる2011年ドクロイヤーにこの配役で上演されます。
古田さんが出演しないのがちょっとガッカリですが、新しい髑髏城を見たい気持ちが今から高まっています。

大阪公演は8月7日~24日、梅田芸術劇場で。東京は9月5日~10月10日、青山劇場です。
どちらも見に行こうかなああ。