オハツ企画 & ART BASE 88 information: 伝統とコンテンポラリーと。熊本河原町

http://ohazkikaku.blogspot.com/2010/10/blog-post.html

熊本は、お城があって、それをみなが尊敬していて、大切に思っている。
街やひとが伝統を大切にしているようにみえる。
形式としてではなくて、生きる上でのマナーというか。
福岡とはだいぶ違うメンタリティがある。

繊維問屋街跡を使った河原町の動きが注目されだしたのは
去年くらいだったか。
現代美術館の学芸員や、九州各地の動きに繋がりだし
また新しいステージに展開していきそう。

*河原町文化開発研究所
公式サイト
http://www.kawaramachi.net/

スナップ
河原町アワード2010審査風景
kumamoto trip

作品のいちぶ(この作品はHRD賞を受賞)
kumamoto trip

表彰式の様子
kumamoto trip


10/10 16時からの車座会議(アートマン会議)@早川倉庫
kumamoto trip


ザ★熊本、のお皿。
kumamoto trip


泊まらせてもらった古い民家。
こういう古い佳いものが満載のまち。
kumamoto trip


熊本に最近ひっこしてきた東京出身のおともだちとランチ。
美味しいものもたくさんあるまち。
kumamoto trip


*Kumamoto 2010/10/9-11スナップまとめ
http://www.flickr.com/photos/ohaz88/sets/72157625004321019/

オハツ企画 & ART BASE 88 information: 浦田琴恵の九州アートマップとアート旅

http://ohazkikaku.blogspot.com/2010/07/blog-post_16.html

瀬戸内のアートフェスがまもなく始まります。

*瀬戸内国際芸術祭2010
http://setouchi-artfest.jp/
7/19-10/31

瀬戸内の島で展開される芸術祭。
藤浩志さんや浦田琴恵さんが出してます。

美術手帖の増刊でガイドが出てましたが、
商業誌でも関連特集がてんこもりです。
oz magazine

会期後半に行こうと考えておりますが
しかしオカネかかりそう〜...

さて、その桜島在住の浦田琴恵さん、
2008年には琴姫プロジェクトとして
九州全域のアートスポットを巡ったわけですけど
今回、車座会議などのサポートを受けて
「九州・沖縄 アートな人々 たずねちゃいマップ」を作っちゃいました。
kotoe map

モンネポルト(長崎波佐見)のスズキジュンコさんが仕上げをして
ART BASE 88に持ってきてくれました。
7/15夕方から、88で配布してます。

コンテンポラリーアートは
「形(カタ)」で作るんじゃなくて
いまを伝える同時代(コンテンポラリー)な特徴が
必須だと思うわけでして...
旅と組み合わせるのは、重要なポイントだと思います。
観光とアートというのも 古くから実は語られているテーマです。

今週末から一気に夏休みモード!
またあちこち巡ってきたいと思います

オハツ企画 & ART BASE 88 information: BEPPU PROJECT 2010 アート・ダンス・建築・まち

http://ohazkikaku.blogspot.com/2010/03/beppu-project-2010.html


別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」が終了して9ヶ月にして実施されたアートプロジェクト。
(会期 2010/3/6-22)

*公式サイト(ブログ形式)
http://beppuproject2010.wordpress.com/

多くの面で、コンヨクを補うプロジェクトとなった。

会場は いわゆる中心市街地ゾーンのみであり、鉄輪や観光港での展示はない。
観客は 街の散策やグルメを楽しみながら「二度目の別府」を ちょっと見知ったように動く快感を覚えるだろう。

インフォメーションは、マイケルの作品が残るplatform04。
ここで入場とグルメ利用できる地域通貨型のチケットを購入。500円。

数カ所のplatformや児童会館、わくわくのアパートなどでアート作品の展示。
注目は先だって閉館したストリップ劇場(A級劇場)の改装プロジェクト。
これは みかんぐみが手がけた。
会場内に来場者が意見を書き込める黒板仕様の壁があり多くの意見が見られた。

会期なかばにはダンス企画「踊りに行くぜ!」もおこなわれ、多くの客を集めたという。

会期の終わり際3/20に開催された「車座会議」は筆者もコーディネーターとして参加。
九州全県(沖縄含む)から集まったアートプロジェクト関係者による顔合わせと情報交換のあつまり。
ひとつひとつは短いプレゼンだったが、今後の交流へ向けての第一歩を記した。
具体的にはレジデンスでの連動などを提案。

別府タワーの脇にあるスパビーチでは遠藤一郎くんが毎日たこ揚げを実施。
写真は準備中。

*3/21の揚げた状態、Ustream
http://www.ustream.tv/recorded/5605206

おまけ:駅から徒歩数分の「海門寺温泉」がリニューアル。
100円の市営だが、別府には珍しくシャワー完備、ぬる湯もあり。
(地元のひとは もちろん あつ湯に入る)

街のなかにアートが拡散してゆく、というよりも、アートスポットが増えていって、街の彩りになっているという感じだろうか。
コンヨクよりも、街に温かく迎えられている。
ここまでは及第点といえるだろう。

さて、じゃあ、次はどう出るのか。
次回のコンヨクは2012年に予定されている。

オハツ企画 & ART BASE 88 information: フリンジ、見てきました

http://ohazkikaku.blogspot.com/2010/02/blog-post_08.html

*コデックス公式サイト
福岡ダンスフリンジフェスティバル vol.3
http://d-codex.com/banana/20100121124723.html

2月7日、大博多ホールにて。

体調がイマイチだったのですけど、山香町(大分県)の木村秀和さんがメンバーに入ってる別府のチームも参加ですし、コデックスさんが頑張っておられるのを普段から間近に見ている(紺屋メンバー)などもあって、結果的には5時間超のフェスティバルを見てきました。

ま、3部はかなり眠ってしまったのですが...

18組のダンス公演が3部に別れて上演されます。
ソウルとの交流が活かされたプログラム、多彩な演出。ダンスの幅の広さや可能性を感じますけど、、、、、さすがに、コンテンポラリーダンスの見方がこなれてないと、後半、しんどくなってきます。

フリンジの企画自体は、非常に画期的ですし、地方でこの種のイベントが継続されるそれはとても大きなことです。このイベントが地域に与える影響、後進の指導、世界への足がかり、それらを考えると、とても評価できる、もっとたくさん支援してもらっていいプログラムだと思っています。

そこはそれとして、ここ数年コンテンポラリーダンスを見ていてずっと感じている疑問...改めてそれを感じたので、書き留めておきます。

コンテンポラリーダンス、といえば、なにかというと転がったり引きつったり、かと思えばバレエですかというワザが。
すみません、もうこれはお腹いっぱいです。
テーマも、男と女、とか、社会と個人、とか、生命の誕生とか、躍動感とか...うーん、前衛演劇ですかというようなのは、もうこれも正直、カンベンして、です。

もっとも、それはダンサー側もプロデュース側ももちろんわかっておられるとみえ、デジタルガジェットを入れたり、楽曲に意外性を持たせたり、いろんな工夫が見えたと思います。

いっぽうで、そうなればなるほど、じゃあダンスって、コンテンポラリーダンスってナニ?となる。演劇やエンタメ(テレビでのコント)との線引きは?


注目は、2部の2組目。坊主頭黒パンで、古いブギウギな歌謡曲(あまり知られていないタイプ)にひたすら動きだけで見せていた竹之下亮でした。爆笑つづきながら、しっかり観客の目の動きを計算していて、<ダンス>を楽しませてくれた。
暗転した終了時に「おわりっ」と叫ぶあたりにも、従来の演出を変えようとしている意図を感じて好感。

賞をもらったり、海外まで呼ばれてくるタイプってのは「基礎がしっかりしてる」「構成がしっかりしている」「完成度が高い」というあたりでしょう。(つまりみなが目指してる?)

しかしこういうのは、先に書いたように「テーマが見覚えがある」「バレエみたい」「巧さを見せつけられてるかんじ」がしてしまうのですよ、ダンス関係者でない立場としては。
かといって、ただのエンタメとかお祭りの踊りじゃない、ってことなんでしょうか。

アート業界の「ファインアート」、音楽の「クラシック」、そしてダンスだと「バレエ」になるんだろうか、欧州の基準がここでも強いんだろうかと思わせられたのでした。


上演中、ちょっと考えてた「コンテンポラリー」とか「前衛」とかって用語について、並べてみます。


○コンテンポラリー、現代、前衛、実験などのキーワードと、芸術ジャンルの相性
用語としてある程度の共通認識を得ているかどうか。

*芸術
現代芸術
前衛芸術
× 実験芸術

*ダンス、舞踏、舞踊
コンテンポラリーダンス
前衛舞踏
× 現代ダンス、現代舞踏
× 実験ダンス、実験舞踏
× 現代舞踊、実験舞踊

*アート、美術
コンテンポラリーアート
現代美術、現代アート
前衛美術、前衛アート
(モダンアート をこの意味で使うひとも)
× 実験アート、実験美術

*映画
実験映画
前衛映画
(ショート・フィルム がこの類に入ることも)
× 現代映画
△ 実験ビデオ
△ コンテンポラリーフィルム

*音楽
実験音楽
前衛音楽
現代音楽
△ コンテンポラリーミュージック?

*演劇
現代演劇
前衛演劇
△ 実験演劇
× コンテンポラリープレイ?

*思想
現代思想
△ 前衛思想
× 実験思想
× コンテンポラリーフィロソフィ?


漠然としてますが、使い方としては活動自体が70年代だと前衛、80年代に現代になって、90年代以降にメディアではコンテンポラリーってカンジになるのでしょうか?
背景に同時代の思想があるのかな?
新しい表現なんだよ、というときに 新しいカンムリを使いたくなる...それが生まれた時代の新しい言葉を使う。
いつのまにか、それが古くさく伝統になってしまう。

コンテンポラリーアートにも当てはまるよなあ、、、と思いつつ、見ていた、とまあ、そういうわけです。
ダンスという表現は まだ面白くなっていく、もっと知られて、楽しまれるべきだと思っています。

コンテンポラリー=現代、ではなくて、コンテンポラリーはそもそも同時代という意味のはず。いつも、そのときどきの時代や社会を反映する、既存の仕組みではないところへ向かうのだという意思表明だろうと思います。(非体制的なところがミソだったはずですが、そこをまた「伝統」にしたがる向きがあるのも事実で、危険なかんじ)

本記事は、2010年2月に、福岡で、ダンスイベントを見て感じたこと、ということで、書き留めておくことにします。