華がある!キレがある!すごいぞ!堂本光一くんのパフォーマーぶり

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とうとう「博多座」に「Endless SHOCK」が登場です。

これまた超・超プレミアチケット!
チケット入手の倍率たるやどれほどなんだろう?
そんなチケットを何とか手に入れ、観劇しました。

そして驚きました!その舞台の完成度と光一くんのパフォーマンスに!

堂本光一くんが座長・主演を務めるミュージカル作品シリーズで、2000年11月、「MILLENNIUM SHOCK」が帝国劇場にて初演、以後タイトルや演出を変えて毎年帝国劇場で上演されています。

作・演出は、ギネスブックにも演出数の多さで登録されたジャニー喜多川さん。
2008年には「Endless SHOCK」の高い舞台成果に対して、スタッフ・出演者一同が第33回「菊田一夫演劇大賞」を受賞しています。納得です!

誰もが知っているようなミュージカルナンバーや、オリジナル曲を組み合わせ、ニューヨークのブロードウェイを物語の主な舞台としています。
でも、この舞台の見所は、大規模なマジック(イリュージョン)も盛り込み、あの有名な8メートルの高さから落ちるという階段など、「5分に1回は観客を驚かせる」と、派手かつ危険な演出でしょう。

私が何より、美しいと感じたのはフライング!
シルク・ド・ソレイユのフライングにも負けてません。
特に赤い布を手と腕だけに巻きつけながら命綱もなしに飛び上がる様は天使です。

そして、こんなにもダンスが上手いとは知りませんでした。
ハードな振り付けにもかかわらず、誰よりもキレがあり、華がある光一くんのダンス。
テレビではまったく想像できないパフォーマーとしての光一くんが見られます。

また来年の博多座公演を期待したいですねえ。

元気になりたいなら「glee」でしょう!

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毎回録画しているテレビ番組の一つが、毎週金曜日NHKのBSプレミアムで放映されている、あの「glee」!
そう、グリークラブのグリーです。
日本でグリークラブ、合唱団のイメージといえば、口をわざとらしく大きく開けて自己陶酔気味に歌っている様子が目に浮かびますが、アメリカのグリークラブはまったく違います!もうミュージカルの世界。
歌って踊る、演奏もするし、観客をノセる!

ストーリーは、落ちこぼれ&寄せ集めの合唱部の面々が、新米教師の指導の下でさまざまな人生をつづっていくもの。 
往年の名曲やいまをときめく人気アーティストの楽曲を歌い、音楽を通して成長していく青春ドラマとして世界中で大旋風を巻き起こしています。

このドラマの話を聞いたのが、半年前くらい。
「アメリカで最大の視聴率を獲得するNFLのスーパーボウルで主人公・レイチェル役のリア・ミシェルが"America the Beautifulを歌うらしい」ということでした。

名だたるミュージシャンが歌いたい大舞台で、そんなテレビのキャラが歌うって??

あとで、よくよく調べたら、マドンナやレディ・ガガなどの楽曲が使用され、ほかにも有名アーティストたちが自分の楽曲を使ってほしいと熱望。
実際にブリトニー・スピアーズ、グウィネス・パルトロウといった大物スターがゲスト出演を果たし、先述のガガも「私も出たい!」とリクエストしているというではありませんか!

それが、4月からNHKで放映されると知り、うれしかったですねえ。
こういう歌って踊るドラマ大好きなんですわ。

アメリカではもうシーズン2が終わろうとしているらしく、また新たな主人公が人気上昇中だとか。
今年2月に放送された、故マイケル・ジャクソンの「スリラー」を歌うエピソードはアメリカ国内で2,680万人が視聴
2009年の放送開始から2年を経ても、その熱狂は収まることを知らぬモンスター番組となっているそうです。

これまでにTVシリーズ出演者によるコンサートツアーが各地で開催されており、昨年は約7万人だった観客動員数が、今年は約72万人と10倍にまでなった観客動員、チケット入手が困難になる状況が多発らしいです。
実は私も行きたかった...ヨーロッパまでツアーしたらしいですから。
アイルランド公演見たかった...。

しかしなんと、うれしいことにそのコンサートツアーが映画化されたらしいのです。

アメリカで8月12日より2週間限定で全米でコンサートの模様が公開されることが決定。
しかし、日本のファンからも「日本でも公開してほしい」という声がTwitterなどを通じて多く寄せられており、その声に応えて
9月23日(金)より日本でも劇場公開!
世界中で大旋風を巻き起こしている海外TVドラマ「glee/グリー」のコンサートツアーの様子が『glee/グリー ザ・コンサート3Dムービー』として上映されるらしいのです。

こりゃあ、プロジェが宣伝してほしいもんですねえ。

ままごと「わが星」

<地球の誕生から消滅まで、団地にくらす1人の少女の日常に重ねた現代ブレイクビーツ・ミュージカル>

...って何?
つー感じで、良く知らないまま見に行きました。
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時計や胎動のように規則正しく刻まれるリズムの中、繰り返されるフレーズと動き。
演劇のようでもあり、ダンスのようでもあり。
身体を使って表現する緻密で壮大な詩!
とにかく面白かった。毛穴が開きました。

ままごと「わが星」→http://www.wagahoshi.com/

なぜか今、三島由紀夫。そして「金閣寺」。

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恐るべし!宮本亜門!!恐るべし!森田剛!! 

神奈川芸術劇場(KAAT)のこけら落とし公演であるこの舞台「金閣寺」。
キャナルシティ劇場での公演を見に行き、演出のすごさと主人公・溝口になりきった森田くんに驚きました。
森田くんは亜門さんのご指名による出演です。

演出は、KAATの初代芸術監督を務めている宮本亜門さん。

昨年、亜門さんにインタビューする機会があり「金閣寺」を選んだ理由をお聞きしたとき、亜門さんが言われたのは
「いつも海外で公演するときに、劇場関係者に言われるのは...なぜ日本人は翻訳物が好きなのか。
自分たちが見たいのは日本的なもの、日本人じゃないと演れないものをやらないのか?ということ。
だから、日本的なこの作品をやってみようと思った」
とか。

その思いは見事にこの舞台に結実しとりました。

吃音のために外界との扉を閉ざし、コンプレックスの塊である溝口、
どこまでも素直に伸びやかな、誰からも好かれる性格の鶴川(大東俊介)、
足が不自由であるにも関わらずまったくそれを意に介さず、逆にそのハンディを利用して器用に生きる柏木(高岡蒼甫)。
この青年たちの微妙な関係にフォーカスした舞台です。

20分の休憩をはさんで3時間の舞台ですが、森田くんはほとんど舞台に出てしゃべっています。
恐るべし!でしょ?

でも今回最も注目すべきはやっぱり演出!

劇場関係者いわく、照明チェックに2日間かかったそうですが、照明だけではなく、舞台セットも美術も音楽もすべてが計算されつくしたもの。
舞台装置は学校にある椅子と机、それが道となり壁になり、階段になるなどあらゆる場面に変化します。
その動かし方もパフォーマンスであり、かたときも舞台から目が離せない状態です。
そして、亜門さんが「金閣寺」をやれると確信したのが、この舞台に登場する「ホーメイ」という独特の歌唱法で歌う山川冬樹さんという存在がいたことらしい。
金閣寺そのものを象徴する鳳凰という役柄を美しい肉体と声で演じているのですが、この人が出てくると、目は釘付けでした。

いやあ、知りませんでした。
この方もホーメイという歌も。要注目です!

福岡の演劇関係者は「完璧な演出」と絶賛しておりました。同感です!

ダンスのように流麗な身体表現で机や椅子を動かすパフォーマンスを舞踏集団「大駱駝艦」がやっているのですが、彼らを知らない若い女性たちは「あの動かす人たちもカッコ良かったねえ」と噂しておりました。
あれが大駱駝艦たい!と説教しそうになりました。

この舞台を福岡で見ることができただけでも、キャナルシティ劇場ができて良かったと実感しました。

先月は東京で「ミシマダブル」の「サド侯爵夫人」を観劇。

蜷川幸雄演出で少年隊の東山くんと生田斗真くん。これも膨大な台詞量。
しかも「わが友ヒットラー」との2本立て(どちらも三島由紀夫の戯曲)を昼夜行うという信じられない舞台ですよ。

ジャニーズ事務所のメンバーは鍛えられ方が違うってことでしょうかねえ。

そして、価値観が大きく変わろうとするとき、三島由紀夫が注目を浴びるのでしょうか。