紺屋サマースクール2013【3日目レポート】

台風も温帯低気圧に変わり、だいぶ落ち着いた空模様の中のサマスク3日目。

朝一番から2日間コースの2名を迎え、気持ち新たに後半戦のスタートです。

初日・2日目の反省を踏まえ、時間の使い方を意識しながら話し合いが行われていました。

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3日目のテーマは「新しい流れを作るクライアント」

まずはじめに全体でブレインストーミングを行い、そこから導き出されたトピックについてグループ内で分担しながら考察を深めていきました。

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今日のショートディスカッションには宮本初音さん、吉川伸彦さん、坂下和長さん、馬場真理子さんが登場。

アイデアシートを囲んでのショートディスカッションであったり、作品を手に取りながら説明を受けたり

今までとは違ったスタイルのショートディスカッションもありました。

クライアントとの関係性についての質問では、複数のCriticの口からコミュニケーションの大切さが語られました。

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3日目のSuggestionでは、14名の参加者全員が一つのチームとして発表を行います。

まず「新しい流れを作るクライアント」のテーマを受けて検討を進めた経緯の説明がされました。

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提案は、クライアントを消費者と設定し、「どうしたら新しい流れを作るクライアントになれるのか」という観点から考察をし、機能していないどころか弊害を生んでいる総合学習にとって代わる新しいものとして、自分で考える力を育てるための小学生向けプログラム「うらしょうがっこう」をつくると言うところに落ち着き、そのプログラムを一緒に考えていきましょう、という流れの内容でした。

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実際はこの認識も、チームとCriticとのやり取りの繰り返しによってようやく共有されてきた状況にあり、グループ内での認識の共有や言葉の定義の甘さが露呈されてしまいました。また、「今の教育がだめなんだ」と根本的な否定から導入する考え方にもCriticは戸惑いを感じていました。

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Criticからは、「うらしょうがっこう」という提案に至るまでに、もう一段階議論を行い、提案の軸をしっかりと定める必要があったと指摘を受けました。また、新しい流れを作るためには何かを切り捨てる勇気を持つことの大切さも語られました。「うらしょうがっこう」を深めるならば、今あるものの「うら」、鏡合わせとなるものをひたすら具体的に考えてみたら、肯定的に面白いアイデアがでてくるという助言もありました。

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最後は、あるCriticからの「まずは、次世代でなく自分のこととして考え、体験することが重要である」という話で3日目のSuggestionは締めくくられました。



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本日9月1日(日)の最終Suggestionは公開プレゼンとなります。

見学自由なので、興味のある方は是非ご参加下さい。

時間:17:00~21:00

場所:2F konyaギャラリー

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スタッフ:波々伯部

紺屋サマースクール2013【2日目レポート】

台風15号が接近する中、2日目がスタートしました。

紺屋2023の建物からもこんなショットが撮れました。

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今日は班替えを行い、2チームに分かれました。

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この2チームで昨日と同様、夕方のSuggestionに向けて作業が行われます。

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今年のサマースクールでは沢山の新しい試みがありますが、その一つがタブロイド。

その日起こった出来事やSuggestionの内容等をぎゅっとまとめて、翌日の朝に参加者やCriticに配布します。

後日ネット上でも公開予定ですので、お楽しみに!

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2日目のテーマは「新しい流れを作る商品」。

そして本日のCriticは、田村馨さん、野呂英俊さん、中庭日出海さん、平山謙吉さんの4名。

ショートディスカッションでは、各Criticの分野における「新しい流れを作る商品」について話を聞く事もできました。

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さぁ、お待ちかねのSuggestionの時間です。

持ち時間60分の中で、提案の発表と議論が行われました。

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1日目の発表よりも少しずつ形としてまとまってきたように感じましたが

Criticからの鋭い質問や手厳しい指摘が飛び交います。

しかし、参加者たちもひるむ事なく自分の意見を返し、1日目よりも着実にCriticとのやり取りを増やしていました。

参加者たちが日々苦戦しながらも、少しずつ前進している様子が伝わってきました。

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発表が終わった後は、皆さんだいぶお疲れの様子でしたが...

後半戦に向けて、もう一踏ん張り頑張っていきましょう!


スタッフ:波々伯部

紺屋サマースクール2013、始まりました。【初日レポート】

2年ぶりの紺屋サマースクール2013、本日無事に開校しました。

昨日から続々と参加者が到着。今年はシンガポールからの参加者もいます!

これからの4日間、分野や地域、そして言語を越えた交流が行われます。

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ほとんど全員初対面同士、緊張の面持ちでオリエンテーションが始まりました。

今年度の概要や4日間の流れ、班分けなどを説明した後、早速セルフスタディが開始します。

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え、授業は...??


そう、今年のサマースクールは授業はありません!

例年ならば共通講義を受けてスタートするサマースクールですが、

今年ははじめにその日のテーマを発表し、各々セルフスタディを進め、

各日の最後にあるSuggestionまでに提案の準備を行います。


どう進めるのかも自由、何を提案するのも自由、どうやって発表するのも自由。

いきなりの展開と自由度に困惑する様子の参加者たちでありましたが、

お昼になる頃には、徐々に班ごとにその色が現れてきました。

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フィールドワークに出かけた班もありました。

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今回は授業の代わりに、各Criticとのショートディスカッションの時間が設けられています。

これは参加者の疑問質問にCriticが答え、議論を深める時間です。

本日は、宇佐美陽一さん、大迫章代さん、佐々木喜美代さん、事務局より野田が担当しました。

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Suggestionに向け、徐々に準備が整ってきました。

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そして、いよいよSuggestionの時間。

各班25分の時間を使って発表、議論を行っていきます。

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試行錯誤しながらそれぞれの考えや提案を発表しました。

初対面同士、非常に短い時間、そして大きなテーマのもと、

自分たちの考えをまとめるのは非常に大変な作業だったと思います。

思うように進められなかったり、消化不良に終わったりした人もいたかもしれませんが、

明日は今日の反省をバネに、さらに磨きのかかったSuggestionになることを期待しています。


スタッフ:波々伯部


紺屋サマースクール:紹介ビデオと、Criticのプロフィール

紺屋サマースクールの紹介ビデオが出来ました!
短いビデオですが、雰囲気を感じてもらえると思います。
迷っている方、ぜひ見てみてください!


organized by TRAVEL FRONT

movie & edited by Kosuke TANAKA

music by Yusuke NAKAMURA



サマースクールCriticのプロフィール

http://konya2008-2014.travelers-project.info/2013/07/2013critic.html

サマースクールの募集についてはこちら

http://konya2008-2014.travelers-project.info/2013/05/2013-2.html

紺屋サマースクール2013:Criticのプロフィール

紺屋サマースクール2013で、皆さんからの提案に応える
クリティックのプロフィールをご紹介します。
錚々たるメンバーが、お待ちしています!

応募についての詳細はこちらをご覧ください ↓
http://konya2008-2014.travelers-project.info/2013/05/2013-2.html
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池田美奈子【編集】

東京出身。ドイツの大学で美術史を学んでいた時にバウハウスと出会いデザインの道へ。帰国後、東京芸大大学院を修了し、同大学助手を務めた後、出版社に転職し、デザイン誌の編集者となる。独立し、IIDjを共同設立し、情報デザインを中心に活動を展開。2002年より九州大学准教授。専門はデザインと情報編集。編著書に「情報デザイン」「カラー版日本デザイン史」「編集デザインの教科書」等。


宇佐美陽一【身体表現】

1953年生まれ 長崎大学水産学部(鯛/ヒラメ種苗生産)、在独10年を経て、オイリュトミースタジオ・ルラ(1996~2010)、崇城大学芸術学部教授(2007~2011)。オイリュトミスト、作曲家、演出家として多方面で活動中。アート食堂3号線主宰。


大迫章代【映画宣伝】

映画宣伝プロモーター。タウン誌〈シティ情報ふくおか〉の映画担当を経て、ミニシアターの劇場宣伝に。その後、フリーランスで、福岡に支社のない映画配給会社の作品を中心に宣伝活動に携わる。


坂下和長【プロダクト】

2006年CRITIBA設立。2008年よりアルミ鋳造メーカー(株)エフキャストを母体とする。様々な素材の関係性と、そのモノのもつ背景やストーリーを大切にし、シンプルだが奥行きのあるデザインを目指す。伝統工芸とのプロジェクト等も進行中。国際家具見本市など出展多数。2006年グッドデザイン賞を受賞。


佐々木喜美代【まちづくり・広報】

福岡のタウン情報誌「シティ情報ふくおか」の創刊(1976年)に携わり、編集長、発行人などを務めた。2000年、編集者生活を中断し、九州大学大学院に入学。修士論文テーマは「集客の町・大名」。博士論文は戦後の「福岡市の都市文化史」を紐解いた。学位を得て、任期制の公務員として福岡市広報課長に。2011年3月で任期満了、現在はNPO法人アジアン・エイジング・ビジネスセンター 上席研究員。


田村馨【都市マーケティング】

福岡大学商学部教授。農林水産省政策研究所、(株)日本総合研究所、英国サリー大学サービス経営スクールなどで研究、コンサルティング業務に携わる。NPO法人九州アジア経営塾、公益財団法人ネイチャリング財団、福岡大学次世代人材開発研究所を足場に新しい時代を担うリーダー、人材の育成やプログラム開発、プロジェクト運営に取り組む。


中庭日出海【プロダクト】

なかにわデザインオフィス代表。在学中から数々のデザインコンペティションに入賞。2007年Design Ship TORAとしてミラノサローネ・サテリテに出展。2008年には4人のデザイナーが運営するお店「ヨンイチデザインストア」を立ち上げ、デザインした商品を直接ユーザーに届けている。


野田恒雄【建築】

1981年京都生・滋賀育ち。1級建築士。number of design and architecture 代表 / TRAVELERS PROJECT主宰。東京都立大学(小泉研究室)、青木茂建築工房勤務を経て、'05より現職。建物の再生企画・デザイン・運営などを行う。アーバンデザイン賞2010、福岡市都市景観賞2010(紺屋2023)などを受賞。


野呂英俊【グラフィック】

1972年鹿児島生まれ。1992年より15年間、デザイン制作ブロダクションを経て2008年にNORO Ad.D DESIGN(現HIQU DESIGN)設立。ロゴマークやブランディングを中心に行う。TRAVELERS PROJECTアートディレクター。福岡広告協会賞入賞。2009年ショールーム兼サロンであるHIQU ROOM開設。2011年に株式会社イングラを設立。


馬場真理子【磁器】

2006年佐賀県嬉野市にてホワイトフィールズポーセリン開窯。東京造形大学卒業後、佐賀県立有田窯業大学校専門課程、研究科にて陶磁器デザインを学ぶ。ドイツ、ハレ・ブルグギービシェンシュタイン芸術大学陶磁器学科にて研修。数々の陶磁器展でも入賞。


樋口龍二【福祉】

NPO法人まる代表理事。その他もエイブルアート・カンパニー福岡事務局長、NPO法人Co.D.Ex理事など多くの団体に関わる。障害のある人たちの表現活動と社会をつなぐ中間組織として、また、アートと社会の新しい関係を作るため「福祉」をキーワードに社会をデザインする活動を行なっている。


平山謙吉【コーヒー】

1977年福岡生まれ。ROASTER'S COFFEE 焙煎屋。1988年創業の自家焙煎コーヒー屋の2代目。カフェ勤務などを経て、2002年より有限会社クロップ設立と平尾店出店。 世界各地の高品質なコーヒー生豆を、丁寧な作業で更に純度を高める。

愛情込めた作品として、新鮮でハンドメイドなコーヒーが福岡の日常により身近になることを目指している。


宮本初音【アート】

アートコーディネーター、インディペンデントキュレーター。紺屋2023 #306「ART BASE 88」をインディペンデントアートセンターとして運営。まちとアートに関するプロジェクトの立案運営・コーディネート、福岡のアート情報の発信、プサンと九州のアートネットワーク「WATAGATA」、九州沖縄アジアアートマップの制作等。


村上純志【IT】

【人材育成=知識(教育)×経験(実ビジネス)×人間性(コミュニティ活動)】を理念とし、高度な技術力や知識、経験を養成するAIPの事務局長。某システム会社で働いていたが、AIPの理念や活動に惹かれ転職。前職の経験を活かし、自らも講師を務める。


吉川伸彦【デザイン】

九州産業大学 芸術学部 卒業後、グラフィックデザイナーとして株式会社 宣研を経て独立。2000年にデザインオフィス、グラ風 として活動開始。プリントメディアだけでなく、Webなど インタラクティブメディア、映像制作も行う。現在、株式会社SIIISに参加。熊本デザイン専門学校・香蘭女子短期大学 非常勤講師。UX Fukuoka 運営スタッフ。デザイン教育と、「ヒト」と「モノ・コト・情報」の間に存在するインターフェイスとそのインタラクションのデザインに携わっている。