もう名人の域です!志の輔落語は...

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キャナルシティ劇場であった「立川志の輔、立川生志兄弟落語会」に行ってきました。

立川といえば、今年亡くなった談志師匠が、昨年12月に博多座で初の落語会「立川談志・立川生志 博多座親子会」があり、なんとかチケットを手に入れてみたのを思い出します。
この2~3年、談志師匠が危ないといわれていたので、この舞台が最後かも知れないと思い、駆けつけた人が多かったと思いますが、その通りになってしまいました。

立川生志さんは福岡出身、福岡大学人文学部出身で、まさに私の後輩です。

福岡から落語家が出るなんて...と思ってましたが、生志さんが談志師匠に弟子入りを頼んだときも「九州出身はなまりがあるから、江戸落語は語れない」といわれたそうです。

それを承知で弟子入りした後も、高座で落語をしたあとに、談志師匠からぎっしり文字が書き込まれた祝儀袋を受け取ったそうで、それは、なまった箇所のチェックだったとか。
生志さんは、それを克服して真打になり、こうして、故郷の福岡に錦を飾ったのでございます。

しかし、客の目当ては志の輔の落語です。
立川流は、落語協会から脱退しているために、高座に上がれない。

だから、志の輔さんは、パルコ劇場などの劇場で落語をやります。
音楽から舞台演出まで高座ではやれない落語会に挑戦しているのです。

ちなみに、志の輔さんの舞台演出をやっているのは、劇団新感線や野田秀樹、三谷幸喜などの舞台美術をやっている堀尾幸男さんです。
今回は、兄弟会なので堀尾さんではなく、シンプルな落語会でしたけど。

福岡では「博多・天神落語まつり」などで、短いバージョンしか聴けないのですが、今回は約1時間半、たっぷり聴けました。

演目は「中村仲蔵」、桑田圭祐が入院中に、志の輔のDVDを見て泣いたというシロモノです。

血筋が命の歌舞伎界で、浪人の息子が苦労の末にトップ役者に成り上がる実在の人物を語る落語。
情景が浮かぶように語られるその物語に、すすり泣きが会場から聴こえてきました。

いやいや、志の輔落語、たいしたものです。
たった一人でキャナルシティ劇場を満杯にし、感動をいただけるわけですから、落語の世界は深いなあと感じた次第。
これは、クセになりますばい。

ザッツ・エンターティンメント!「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」

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福岡ではたった1回上映という試写会です。
その厳重さたるや、初めての体験でしたよ。

まず入場時に試写会招待状を受付に出すと身分証明書の提示と言われ、会場に入る前には携帯電話を見せて、電源が切られているかのチェックをされ、会場内には二人の警備員が配置、不穏な動きをしている人がいないかどうかを見ています。

そうでしょうねえ、公開前に海賊版でも売り出された日には、たまらんでしょうし、映画関係者によると、試写会チケットなのにそれを有料で売ったりする人も多いらしいので、これくらいのチェックは当たり前です!と言ってました。

ま、それくらいの大作ということです。

そしてその出来栄えは、もうこれこそ、エンターテインメント!お金を払う十分な価値のある映画です。
正月映画はこれ見ておけばよかです。というくらい、面白かった!

「ミッション・インポッシブル」は2を見て、もう3は見なくて良いかと思い、見ておらず、久しぶりに見て、改めてトム・クルーズの凄さに感嘆しました。

始めから終わりまで、隅から隅まで、見逃したらもったいない映画です。

どこかの会社の若き会長が100億円をカジノですったらしいですが、そのお金でこんな映画が作れたのになあと思いましたよ。
お金をどのように使うかで人間の価値なんて分かるもんです。

今回のロケ地はモスクワ、インドのムンバイ、そしてドバイ。
お金があるところばかりですよねえ。

今朝の「めざましテレビ」を見ていたら、トム・クルーズは高いところが好きらしく、プライベートでドバイの舞台となった世界一の高さのビル、バージュ・カリファのテッペンで景色を見ながらくつろいでました。
どれだけ、高いトコ好きやねん!とテレビに突っ込み入れましたよ。

これこそ、劇場の大画面で見てくださいな。


釜山アートツアー報告

12月2日から2泊3日で釜山に行きました。

前回は6月中旬に訪れましたが、そのことはこのブログで報告しました。
紺屋2023に部屋を借りてフリーでアートディレクターをやっている、初ちゃんのツアーに同行したものです。

12月1日は天候不順でビートルは全便欠航、2日も8時半出発便は対馬まで行っても戻ってくるかもしれないという条件付で出発しました。
ま、無事に到着はしましたが、船内は倒れてる人いましたよ。

今回も釜山のアート集団「トタトガ」にお世話になり、セミナーやコミュニティアートを実践しているところを訪問。

しかし、なんといっても楽しみは食事。帰ってきて、勇気をだして体重計に乗ったら2キロ増殖してました。

今回、印象に残っているのは、工場跡を共同スタジオ、ギャラリー、レジデンス施設にしたアートファクトリータデポ
過疎になりつつあるまちおこしをに「アート」を媒体にやろうというプロジェクトを実践しているところ。

木村拓哉の映画「ヒーロー」で、イ・ビョンホンとともに路地を走った甘川(カムチョン)というまちを活性化しています。
1万人くらいの住民のほとんどが高齢者、小学校も全校生徒200人ほどというところで、アーティストと町の住民、子どもたちがさまざまな活動をしています。

韓国は、コミュニティの問題をアートで解決しようとする「コミュニティアート」が盛んなところです。

日本ではなかなか定着しませんでしたが、やり方によっては面白いかもと、現在、福岡市の高齢社会調査をやっているわたしとしましては、大変参考になるコンテンツがたくさんありました。
次回はぜひこの甘川に行きたいと思います。

訪れるたびに、ますます好きになる釜山、そして近いのを実感します。

このツアーの詳しいレポートはこちらでどうぞ!
http://ohazkikaku.blogspot.com/2011/12/2011122-4.html

寺山修司×蜷川幸雄×松本潤 『あゝ、荒野』

超・超プラチナチケットといわれている演劇、見てきました。

そうです!
"嵐"の松本潤が出演する、寺山修司原作、蜷川幸雄演出の舞台『あゝ、荒野』です。
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松本潤くんの蜷川さん舞台出演は、2006年に上演された『白夜の女騎士(ワルキューレ)』以来5年ぶり。

こちらは原作、野田秀樹さん。
もちろん、このときも見に行きました。
こういうと、松本潤ファンかと思われがちですが、寺山修司、野田秀樹ファンなんですよ。
もちろん、蜷川ファンでもありますが。

『あゝ、荒野』、原作は、寺山修司が66年に発表した長編小説で、今回、初めて戯曲化されたようです。

舞台は架空の昭和の街「新宿」。
少年院から出てきたばかりの"新宿新次"(松本)と、吃音で、人前ではしゃべれない青年"バリカン"(小出)という2人の青年が、ボクシングを通じて、ある意味、ゆがんだ友情を育んでいく青春物語です。

二人とも1935年生まれ、同じ時代、それぞれの「新宿」で演劇のムーブメントを起こした寺山修司と蜷川幸雄。
詩人であり歌人、小説家、評論家、作詞家、映画監督、そしてこよなくボクシングを愛した寺山修司ならではの美学や思想、刺激的な作品です。

5年前に見た松本潤くんは少年でしたが、今回の新宿新次は青年となり、その存在感には目を見張りました。
小出くんともども、ボクシングでどれだけ身体を鍛えたんだ!と思われる筋肉にも驚きました。

しかし1966年当時、寺山修司や蜷川さんが青春時代に都会の中に見てしまった「荒野」の感覚を、今の若者である潤くんや小出くん、そしてスタンディングオベーションで彼らの健闘を称えた若き観客たちにも、その荒野は見えたんだろうか?

この芝居に頻繁に出てくる短歌
「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」

SoftBankホークス日本一!

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SoftBankホークス日本一で、福岡の街中、お祝いのバーゲンセールです。
若鷹軍団の応援歌が、鳴り響く天神を歩いてる人たちが、ニコニコしてますよ!私もニコニコ!