香川照之。45歳からの出発!

数年前に、何気なく見ていた「徹子の部屋」のゲストは香川照之さんでした。

当時、中国の映画に出演されていて、ドンゴロスの袋の中に丸1日入っていたような話をされていました。
で、最後に、香川さんが息子さんのことを語ったんですよね。

「歌舞伎の世界に入れたい」と。

当時、息子さんは3歳か4歳だったと思います。
黒柳さんが「歌舞伎だと、もう入れておいたほうがいいわねえ」とアドバイス。
香川さんも「だから、今は親父のところに行かせている」と言われてました。

親父とは、ご存知、市川猿之助さん。
両親の離婚後は母親・浜木綿子さんの元で育ち、東京大学卒業後に役者になった香川さんですが、この会話から、自分も歌舞伎をやりたかったんだろうなあと感じました。

そして、歌舞伎が、お父さんがとっても好きなんだろうとも思いました。

そして、最近の記者発表です。
猿之助さんが猿翁になられ、猿之助を香川さんのいとこになる亀次郎さんが継がれ、香川さんは中車(ちゅうしゃ)という歌舞伎名を名乗られるとのこと。
そして、息子の政明くんは、お父さんの幼名だった団子の名を継ぐようです。

これって、要するに息子を猿之介にしたいという香川さんの執念のようなものですよね。
それまでは、亀次郎さんが猿之介として見事に演じるのだと思います。
そして、本人は息子の後見役として歌舞伎界に身を置くのでしょうねえ。

感慨深い記者会見でした。
市川猿之助さんは、歌舞伎界の古い体質に反旗を翻し、血がつながらない役者たちを育て、スーパー歌舞伎といわれる新しい歌舞伎を作り上げた人。
その人が、血のつながった孫を後継者とする決断をしたわけです。

ま、そうなるには、まだ7歳の政明くんの頑張りに負うところが大きいのですが。
でも、期待したい!来年の6月、襲名披露行きたいです。
博多座には来ないんですかねえ。

ここはどこ?「ガーデンテラス長崎」

先月、長崎県美術館で開催された「菊畑茂久馬展」に行った帰り、どうしても行きたかったホテル「ガーデンテラス長崎」のレストランでランチをした。

ちょうど、オープン2周年ということで、特別料金でランチを楽しめたのだが、そのときに「こりゃあ、どうしても泊まりたい!」と決意するほどに、その建築、ロケーション、景色、料理、インテリア...それもこれもが、ちょっとの滞在では満喫できないと思い、先週末、友人を誘って宿泊しました。
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根津美術館をはじめ、和のテイストを取り入れつつ、洋のダイナミックさを表現するのが上手い建築家・隈研吾さんの設計。

隈さんはこのホテルから真正面に見える長崎県美術館も手がけています。
福山雅治がコンサートをやることでも有名な、稲佐山の中腹に建っています。

ネットで3食付プランというのを予約、チェックインして初めて知ったのは、離れのスイートに予約しておりまして、この離れに泊まると、クラブラウンジや部屋の飲み物、さらにはルームサービスの食事(限定5種類くらいでカレーやロースとビーフサンドなど)が無料というもの。

すごい!そして、そんなに高くない!!

16時に長崎に着いたら駅まで迎えに来てくれまして(予約)、チェックインした16時半から夕食の時間まで、ずーっと、クラブラウンジ(横にプールがあり、海と長崎市街地が見えるテラス)でビールやスパークリングワインを飲んでおりました。
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夕食はフレンチにして、ここではハウスワインを飲み、部屋に戻って貸切風呂に行くまで、また部屋のビールを飲み、風呂から上がったら、またテラスで夜景を見ながら飲むという贅沢三昧してしまいました。

部屋も70平米ほどの広さ、バルコニーが付いていて、バスルームからも海と市街地が見えるという贅沢さです。

翌日は船の汽笛と、教会の鐘の音で目を覚まし、朝焼けを写真に収めて、庭内を散歩しましたよ。

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そして朝食。これまた朝から生ビールがメニューにありまして、もちろん飲みました。
空間も眺望も、おもてなしも、「ここはどこ?」と思うほど、非日常の世界。

こんな時間が楽しめるとは!恐るべし!ガーデンテラス長崎!!

ちなみに、このホテルの経営は「メモリード」、そうあの冠婚葬祭の会社です。
そういえば、結婚式だけではなく、法事もあっておりましたもんねえ。


堀尾幸男さんと原田保さん

さてこの人たちは誰でしょう?

この二人を知っている人は舞台の通(ツウ)ですね。

そう、行ってきました!劇団新感線「髑髏城の七人」大阪公演です。
役者・小栗旬くん、森山未来くん、早乙女太一くんのことには、今回は触れません。
もう一度、東京で見てから感想書きます。

で、今回はタイトルで紹介している堀尾さんと原田さんについて。

大阪公演で、一緒に見た劇場のプロデューサーが「照明が完璧!」と感心しきり。
完璧な照明家が、この原田保さんです。

演劇だけではなく、オペラ、ミュージカル、コンサートなど様々な舞台に携わられています。
『NINAGAWA十二夜』『天保十二年のシェイクスピア』タイタス・アンドロニカス』『あわれ彼女は娼婦』『オレステス』『タンゴ・冬の終わりに』など多くの蜷川演出作品の他、宮本亜門の『キャンディード』、そして新感線の『SHIROH』『吉原御免状』『メタル・マクベス』『蛮幽鬼』『五右衛門ロック』『薔薇とサムライ』。

そして堀尾さん。この方は舞台美術家です。
舞台美術家としてはじめて取り組んだ舞台美術は、オペラ作品。
ドイツ・ベルリンで美術を学ばれたそうなので、オペラの舞台が原点のようです。
その後、ミュージカル、演劇へと仕事が広がったとか。

堀尾さんも『蜷川作品をはじめ、野田秀樹も、三谷幸喜も、あの中島みゆきの『夜会』も、立川志の輔の『志の輔らくご』も、そして新感線の「いのうえ歌舞伎」と呼ばれるものはほとんど堀尾さんの手にまかされています。
そう、どれも、オペラのような奥行きのある舞台美術だし、ドラマチックな仕掛けがたくさんありますね。

「ほぼ日刊イトイ新聞」で堀尾さんのインタビューがあるので読んでください。
http://www.1101.com/horio/

芝居を見るときに、演出、役者で選ぶのはもちろんですが、これからは、この二人が名を連ねている芝居を見れば、ハズレはないかもしれません。

天神地下街で、すごい宣伝に遭遇です!font>

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docomo スマートフォンラウンジか福岡市中央区大名の西鉄グランドホテル1階にできるそうで、そのコマーシャルポスター。

目立ちます!

それに、大名町は確かに大名が住んでいたから、この町名。
それを単刀直入にぶつけてきたコマーシャルポスターです。

ありそうで、なかった!いや、面白いです!
キャンペーン詳細はこちら→http://daimyogyoretsu.com/

「帝国劇場100年」の特別番組と、注目のミュージカルスター

帝国劇場は、東京都千代田区丸の内三丁目にある東宝の直営劇場です。
通称、帝劇と呼ばれています。

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この劇場のオープンは1911年、今年で100年目を迎えた帝国劇場のドキュメンタリーや関連番組がいくつかオンエアされる模様。
まずは21日(日)のNHKプレミアムで放送される、「帝国劇場100年〜夢と希望と感動の大舞台〜」。

伊藤博文、渋沢栄一、西園寺公望、坪内逍遥ら日本近代化の立役者たちの「世界に誇れる劇場を」という情熱から誕生した帝国劇場。
開場当時は「白亜の殿堂」と呼ばれ、三浦環(蝶々夫人で知られる日本初のオペラ歌手)が歌い、松井須磨子(カチューシャの唄で知られる日本初の歌う女優)が演じ、そしてアンナ・パブロワ(日本に初めてバレエを広めた20世紀初頭のバレリーナ)が舞ったそうです。

戦後になると、「屋根の上のバイオリン弾き」「レ・ミゼラブル」「ラ・マンチャの男」など、いわゆる東宝ミュージカルといわれるミュージカルの殿堂にもなりました。

番組では、親子4代にわたって帝劇と深く関わってきた松本幸四郎をはじめ、1966年から1364回の上演を数える「細雪」で長女を演じる高橋惠子、24年ぶりの上映となる「風と共に去りぬ」に主演した米倉涼子、「ミュージカル界のプリンス」との誉れ高い福岡市出身の井上芳雄、そして看板ミュージカル「レ・ミゼラブル」の初演から舞台に立つ鹿賀丈史などのゲストを迎え、今年100年を迎えた帝国劇場での貴重な舞台の映像を交えつつ、帝劇の歴史や感動秘話を紹介するとか。
まさに、帝劇のすべてが凝縮された決定保存版になりそう。
ミュージカルファンは絶対チェックです!

今回紹介されるミュージカル以外にも、来年1月に博多座での公演が決定している堂本光一の「SHOCK(ショック)」や滝沢秀明、タッキーの「滝沢革命」も帝劇でおなじみです。

そして東宝が未来のミュージカルスターを育てようとしているのが「東宝ミュージカルアカデミー」
「レ・ミゼラブル」のコゼット、エポニーヌ、マリウス、アンジョルラス。「ミス・サイゴン」のキム、クリス、トゥイ。「エリザベート」のルドルフ、「モーツァルト!」のヴォルフガングなどの役は、オーディションによりこのアカデミーから数多く排出しているのです。

ここで注目なのが平田 愛咲(ひらた あずさ)さん、福岡で一人芝居などを長年やっている女優の玄海椿さんの娘さんです。
8歳で児童劇団「テアトルハカタ」に入団。
この頃から博多を中心に九州各地を巡演した母の一人芝居で、前座としてタップダンスや歌を披露したり、出番が終わると裏方として音響や照明機材の操作を担当してきたそうです。
そして、16歳の春に単身上京。
東宝ミュージカルアカデミーに入学(3期生)、卒業後、マスタークラスに進級して、2011年4月からの「レ・ミゼラブル」にエポニーン役としてオーディション合格。

なんと、7月に行われた「第1回シルベスター・リーヴァイ国際ミュージカル歌唱コンテスト」で、グランプリを受賞しました。
シルベスター・リーヴァイ氏は「エリザベート」や「モーツアルト」「マリー・アントワネット」などのミュージカルを作った人。
愛咲ちゃんは、彼から自分のミュージカルに出演してほしいと言われたとか。

井上芳雄くんにつづき、国際的なミュージカルスターが福岡から生まれる予感ですねえ。

平田愛咲さんのブログはコチラ⇒http://ameblo.jp/kitty-no-pink-ribon/