『ワンドゥク』(原題:완득이)

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『ワンドゥク』(原題:완득이)
監督:イ・ハン
主演:キム・ユンソク、ユ・アイン、キム・サンホ
公開日:2012年全国ロードショー
配給:CJ ENTERTAINMENT JAPAN

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ちびっこOです。
どうにかこうにかハングルは読める私たちですが、正直、意味はほぼ分かりません。

ということで、
「あっ、『チェイサー』の人が出てる」
「『ワンドッキ』って、どういう意味だろうね~」
と言いながら観た1本。

ちなみに"ワンドッキ"というのはユ・アイン扮する主人公のあだ名っぽいです。

ワンドゥク(ユ・アイン)は、ナイトクラブで働く芸人の父親とその弟子でちょっと頭が弱そうなおじさんと3人で暮らす高校生3年生。
性根はいいんだけど、喧嘩っ早くて学校ではちょっと不良の問題児。
隣のオクタンパン(屋根部屋)に住んでいる学校の担任ドンジュ(キム・ユンソク)に、学校でも家でも何かとちょっかいを出されている。

この担任ドンジュが、一見やることなすこと強引でデタラメな暴力教師のようで、実は情にあつい熱血教師。
母親がいなくて、人生の目標も見つけきれてないワンドゥクのことを気にかけ、なんだかんだおせっかいを焼いているのです。

そんなワンドゥクの青春模様に、不器用なドンジュの恋模様が絡んで展開する笑えて心温まるヒューマンドラマでした。

周りのお客さんたちはワンドゥクやドンジュをはじめとする登場人物たちの会話にどかんどかん大爆笑
きっと、すごい面白いセリフだったんだろうな...。

こういうときは韓国語分からなくて残念。
これは、ぜひとも字幕付でもう一度観たいです。

チェ・ミンシクファンのめがねは、想像通りキム・ユンソクにメロメロ。
輪郭とか雰囲気とかそっくりだもんな~。

ちなみに、ユ・アインも『トキメキ☆成均館スキャンダル』に出演していた子。映画では他に『アンティーク』にも出てましたね。
この子もソン・ジュンギ同様に童顔だけど、身長は180cmもあるらしい。
このギャップが魅力なんだろうな。やんちゃな感じでボクシングシーンとかもキマッてました。

ちびっこOのオススメ度
★★★☆☆

映画『ヒミズ』園子温監督舞台挨拶つき有料試写会

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ヴェネチア国際映画祭で最優秀新人俳優賞をW受賞したことでも話題になった、園子温監督の最新作『ヒミズ』の舞台挨拶つき有料試写会が決定しました!

これまで全ての作品を自身のオリジナル脚本で手掛けてきた園監督。
「原作モノをやるなら、本当に自分が好きな作品に挑戦したかった」という園監督が選んだのは、古谷実の名作漫画。
『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『恋の罪』と作品ごとに強烈な個性を見せつけてきた園子温が挑む新時代の青春映画です。

「あの園子温が福岡に来るなんて!」
めがねもファンなので興奮しております。

映画ファンの皆さま。是非、お見逃しなく!

日時:12/19[月] 18:00開場 / 18:30開演
場所:T・ジョイ博多[JR博多シティ9F]
登壇者:園子温監督

※登壇者は予告なく変更する場合がありますので予めご了承下さい。

■チケット情報【Pコード:558-778】
抽選先行:12/2[金]AM11:00〜12/8[木]AM11:00
一般発売:12/10[土]AM10:00〜
料金:一般2,000円 / 大学・高校・専門学校生1,700円 / 小中学生&シニア1,200円
店頭直接購入:チケットぴあ店舗 / サークルK・サンクス / セブンーイレブン
インターネット購入:http://t.pia.jp/cinema/
電話予約:0570-02-9999

映画『ヒミズ』公式サイトhttp://himizu.gaga.ne.jp/
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寺山修司×蜷川幸雄×松本潤 『あゝ、荒野』

超・超プラチナチケットといわれている演劇、見てきました。

そうです!
"嵐"の松本潤が出演する、寺山修司原作、蜷川幸雄演出の舞台『あゝ、荒野』です。
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松本潤くんの蜷川さん舞台出演は、2006年に上演された『白夜の女騎士(ワルキューレ)』以来5年ぶり。

こちらは原作、野田秀樹さん。
もちろん、このときも見に行きました。
こういうと、松本潤ファンかと思われがちですが、寺山修司、野田秀樹ファンなんですよ。
もちろん、蜷川ファンでもありますが。

『あゝ、荒野』、原作は、寺山修司が66年に発表した長編小説で、今回、初めて戯曲化されたようです。

舞台は架空の昭和の街「新宿」。
少年院から出てきたばかりの"新宿新次"(松本)と、吃音で、人前ではしゃべれない青年"バリカン"(小出)という2人の青年が、ボクシングを通じて、ある意味、ゆがんだ友情を育んでいく青春物語です。

二人とも1935年生まれ、同じ時代、それぞれの「新宿」で演劇のムーブメントを起こした寺山修司と蜷川幸雄。
詩人であり歌人、小説家、評論家、作詞家、映画監督、そしてこよなくボクシングを愛した寺山修司ならではの美学や思想、刺激的な作品です。

5年前に見た松本潤くんは少年でしたが、今回の新宿新次は青年となり、その存在感には目を見張りました。
小出くんともども、ボクシングでどれだけ身体を鍛えたんだ!と思われる筋肉にも驚きました。

しかし1966年当時、寺山修司や蜷川さんが青春時代に都会の中に見てしまった「荒野」の感覚を、今の若者である潤くんや小出くん、そしてスタンディングオベーションで彼らの健闘を称えた若き観客たちにも、その荒野は見えたんだろうか?

この芝居に頻繁に出てくる短歌
「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」

SoftBankホークス日本一!

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SoftBankホークス日本一で、福岡の街中、お祝いのバーゲンセールです。
若鷹軍団の応援歌が、鳴り響く天神を歩いてる人たちが、ニコニコしてますよ!私もニコニコ!

中村勘三郎丈、復活の舞台

埼玉、千葉に地味~な出張しましたもので、帰りに平成中村座11月公演に行ってきました。
全席完売の中、2階の端っこが取れました。

平成中村座は、ほぼ毎年異なる土地に仮設劇場を設え、江戸時代の芝居小屋さながらに、中村勘三郎を中心に公演を行っています。今回は12年目にして旗揚げの地であると同時に、江戸時代の中村座が隆盛を誇っていた猿若町という場所に近い浅草です。
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ギネスにもその高さで公認されたスカイツリーが目の前というロケーションです。
なので、浅草駅を降りたら、ひたすらスカイツリーが見えるところを目指して、15分ほど歩きました。

勘三郎や中村勘太郎、中村七之助ら中村屋ファミリーはもちろん、月代わりで看板役者を迎え、2012年5月までというロングラン公演です。
11月は勘三郎が病気療養からの復帰公演でもあるため、11月は完売状態なのです。
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昼の部を見ました。
勘三郎演じる鳶頭が粋な踊りを見せる演目『お祭り』があるから。

勘三郎が登場すると、客席から「待ってました!」の声がかかり「待っていたとはありがたい」とお決まりのやりとりがあるのです。
これだけを見るためにわざわざ来たお客さんも多いはず。
鳴り止まない拍手のなかで踊る勘三郎。

この演目のラストには、なんと後ろの扉が開け放たれ、真後ろにそびえ立つスカイツリーが出現します!
しかし、残念ながら2階席からは見えませんのです。

平成中村座の名物はいろいろありますが、中でもおなじみで注目は「お大尽(だいじん)席」
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2階の真正面に4席だけ、金屏風に大きな座布団、脇息がしつらえてあり、ゆったり舞台が堪能できるという特別席。
食事もお酒もお菓子もお土産も付いて一人35,000円也でございます。
お金と気持ちに余裕がある方はぜひ一度調整してみてください。

ただし、皆から見られる席なので、外見、姿勢、行儀などに気を遣わねばなりませんぞ!