イ・チャンドン監督無料講演会決定!

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えええ~~!マジで!????

こんな大物どうやって呼んだの!???

映画のキャンペーン???

つか、なんで福岡????

なんでなんで~~!!!

疑問はつきませんが、とにかくこれは行くっきゃないです!
イ・チャンドン監督を知らないという方は、とりあえず『オアシス』を見ましょう!ハァハァ(落ち着け)
念のため日時と場所を書いておきますね!

日時:2月29日(水)18時30分開場、19時開演
場所:西南学院大学 西南コミュニティセンター・ホール

イ・チャンドンって誰か知らないし、DVD借りるの面倒だし、西新まで行きたくないよーという方は、新作映画『ポエトリー』と監督のお話を一度で楽しめる舞台挨拶が同日KBCシネマで行われるそうですのでこちらをチェックしてください。
劇場HP→http://www.h6.dion.ne.jp/~kbccine/

めがねはこれから急いで帰って、講演会までにもう一回イ・チャンドン作品を観たいと思います!
フォォォォオオオオオ~!(興奮)

『人生はビギナーズ』(原題:Beginers)

監督・脚本:マイク・ミルズ 
キャスト:ユアン・マクレガー、クリストファー・プラマー、メラニー・ロラン、ゴラン・ヴィシュニック
公開:2月18日(土)より、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13他にて
配給:ファントム・フィルム/クロックワークス 
(C)2010 Beginers Movie, LLC. All Rights Reserved.
公式HP:http://www.jinsei-beginners.com/

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1月の末に試写でみて、とっても面白かったんでブログに書かなきゃって思っているうちに、映画公開されてました。やばい。

先週土曜日より福岡ではユナイテッド・シネマ キャナルシティ13にで公開中!

この映画、何が面白いってユアン・マクレガー扮する主人公(38歳独身の繊細なアートディレクター)の父親、名優クリストファー・プラマー演じるハルの生き様。

44年連れ添った奥さん(主人公にとっては母親)が亡くなった後、
「私はゲイだ。これからは本当の意味で人生を楽しみたい」
といきなりカミング・アウトしちゃうのです。

ハルが残りの人生を謳歌すべく、恋人募集のために送った写真がすごく笑えるんですけど、鮮やかなブルーのシャツのボタンを3段目まで外し、ちらりと胸毛を覗かせスマイル。

...うーん、セクシー?多分見る人が見ればセクシーなのに違いない。

この写真で、ハルは息子ほども年下の若い恋人を見ごとゲット。
遅れてきた春を謳歌するのですが、そんな矢先、病気が見つかり闘病生活も始まるのです。

ちなみに年下の恋人役を演じるのは、『ER 緊急治療室』でコバッチュ先生を演じていたゴラン・ヴィシュニック
髪型とかしぐさとか、全然コバッチュ先生と違って最初全然気づかなかった(驚)。

このエピソード、監督マイク・ミルズ自身の父親の実話を元にしているんですって。
グラフィック・デザイナー、映像作家として活躍している監督の私小説的で繊細な映像スケッチもこの映画の見どころのひとつです。
自然体に「アーティスト!」って感じなので、クリエイティブ系の人にも楽しんでもらえるはず。

話が横道にそれましたが、この映画の本筋は、そんな父親のカミングアウトに面くらいながらも、父の晩年の生き様に触発されていく息子オリヴァーの物語。

内気でやさしいんだけどどこかものすごく悲観主義者的なところがあるオリヴァーは、恋人が出来きてもなかなか長続きしないのです。
そんなある日、パーティで魅力的なフランス人女性アナと出会い、恋に落ちます。
でも、似たもの同士の2人にはそれぞれ心に壁があって...。

最近増えているらしい"恋愛できない症候群"の人にもオススメだと思われますが、個人的にはなんだかんだ周囲を気にして自分らしさを見失ってしまいそうな(私含め)普通の現代人にオススメです。

最後に、動物界にオスカーがあれば絶対助演男優賞をあげたいってほど芸達者で愛嬌のあるハルとオリヴァーの愛犬アーサーの心の声もユーモラスでいちいち和めますよ。

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ちびっこOのおススメ度 ★★★★☆

「下谷万年町物語」と「寿歌(ほぎうた)」、いずれも1980年前後に初演です

1981年、現在はパルコ劇場である西武劇場で、作・唐十郎&演出・蜷川幸雄のコンビで上演されたのが「下谷万年町物語」

出演者数は男娼役だけで100人以上、本水を使った大きな池や舞台を覆う長屋のセットとその大規模な舞台に驚いた初演だったそうで。
残念ながら見ていません。

その再演は実現不可能として語り継がれていました。
しかし、それから20年あまり経った2012年、シアターコクーンの再オープン杮落としに、あの舞台がよみがえったのです。

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唐十郎が幼年期をすごした「下谷万年町」を舞台にした超大作です。
敗戦直後、社会の底辺で力強く生きる人間たちのすさまじいエネルギーを描きます。

出演は宮沢りえ 藤原竜也 AAAの西島隆弘くん。
この西島くんが良かった!

昭和の少年を見事に演じてました。
音楽グループAAAのメインボーカル、オーディションに合格してAAA結成したらしいです。
園子温監督の話題作、「愛のむきだし」では主演を務めています。

さすが、蜷川さんの男を見る目(?)は確かですねえ。

初演では、宮沢りえの役はもちろん李礼仙が、そして藤原くんの役を当時新人だった渡辺謙さんが演じていたそうです。

3時間半の長丁場、ストーリーの意味はほとんど分かりません。

そこで、思い出しました!
唐さんの舞台は、赤テントで見たときも延々4時間くらいあって、その間、ほとんどストーリーは分からないし、狭いテントの中で芝居を見続けるって修行みたいだなあと思ったことを。
それでも、迫力がすごくてずっしり何かは伝わってきてたんです。

でも今回は、舞台は美しくなったしお金もかかってるけど、エネルギーは伝わってこなかったです。
西島くんを見られたことが収穫かな。

さて、もう1本は劇作家の北村想が1979年に書いた「寿歌(ほぎうた)」を見ました。

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こちらは主役の堤真一が見たくて。
共演は戸田恵梨香と新感線の橋本じゅんさん。

この舞台、私は知らなかったのですが、80年代の小劇場演劇の幕を開けたエポックメーキングな作品であり、現在の高校演劇の基礎までも作ったという作品らしいです。

物語は近未来、核戦争で全てが瓦礫となった世界。誰もいなくなった世界に、芸人のゲサクとキョウコはリヤカーをひいて歩いている。行く先々で芸を見せながら食いつないでいく。しかし回りは、人の気配などまるでない。そこへ、ヤスオという男が現れる。

そういう3人だけの舞台です。
ゲサクは戯作、キョウコは虚無、ヤスオはヤソ。テーマは世界の終わり。

でも、オール関西弁で乗り切り方が妙に明るい。
前向きなのです。
この上演は東日本大震災の前に決まっていたそうですが、放射能が降ってくるとか、ガレキの世界とか、この時期に見ると、身近に感じてしまいます。

この作品が日本の演劇史に残した意味はとても大きいらしい。
演出は千葉哲也、また再演されたら見てください。

でもこれも、ストーリーはほとんど分かりません。
ま、見た!ということに意味があるということで。

華がある!キレがある!すごいぞ!堂本光一くんのパフォーマーぶり

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とうとう「博多座」に「Endless SHOCK」が登場です。

これまた超・超プレミアチケット!
チケット入手の倍率たるやどれほどなんだろう?
そんなチケットを何とか手に入れ、観劇しました。

そして驚きました!その舞台の完成度と光一くんのパフォーマンスに!

堂本光一くんが座長・主演を務めるミュージカル作品シリーズで、2000年11月、「MILLENNIUM SHOCK」が帝国劇場にて初演、以後タイトルや演出を変えて毎年帝国劇場で上演されています。

作・演出は、ギネスブックにも演出数の多さで登録されたジャニー喜多川さん。
2008年には「Endless SHOCK」の高い舞台成果に対して、スタッフ・出演者一同が第33回「菊田一夫演劇大賞」を受賞しています。納得です!

誰もが知っているようなミュージカルナンバーや、オリジナル曲を組み合わせ、ニューヨークのブロードウェイを物語の主な舞台としています。
でも、この舞台の見所は、大規模なマジック(イリュージョン)も盛り込み、あの有名な8メートルの高さから落ちるという階段など、「5分に1回は観客を驚かせる」と、派手かつ危険な演出でしょう。

私が何より、美しいと感じたのはフライング!
シルク・ド・ソレイユのフライングにも負けてません。
特に赤い布を手と腕だけに巻きつけながら命綱もなしに飛び上がる様は天使です。

そして、こんなにもダンスが上手いとは知りませんでした。
ハードな振り付けにもかかわらず、誰よりもキレがあり、華がある光一くんのダンス。
テレビではまったく想像できないパフォーマーとしての光一くんが見られます。

また来年の博多座公演を期待したいですねえ。

恐るべし!フードスタイリストの飯島奈美さん

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1月20日(金)から天神イムズの8階にあるギャラリー「アルティアム」で、「飯島奈美の仕事展」という展覧会が始まり、18時半から飯島さんも来られてのレセプションがあるのでうかがいました。

あまり早く行ってもなあと思い、時間つぶして18時20分ころに到着すると、会場の前にずらりと人が並んでいます。
呆然としてみていたら、展覧会場の中からもぞくぞくと人が出てきて、行列に参加。
ますます行列は伸び続け、とうとう、イムズ8階の円形スペースを1周するほどになりました。

友人と待ち合わせていたのですが、皆、一様に驚くばかり。
レセプションでは、飯島さんが用意したフードとドリンクを提供と書いてあったので、それが目的です。
私たちももちろん、それでした。
しかし、これではフードやドリンクにはありつけないだろうと判断。

展示だけ見る分なら入ってかまわないということだったので、フードを配る飯島さんを横目で見ながら展覧会場に。
もう中にも人がいっぱいです。
若い女性ばかりではなく、男性もいて、フードスタイリスト・飯島奈美さんの人気ぶりが分かりました。

飯島さんは、2006年の映画「かもめ食堂」からフードスタイリングを手掛けるようになり、その後「東京タワー」や「めがね」、テレビドラマの「深夜食堂」シリーズなども担当している売れっ子のフードスタイリストさん。

私は毎日見ている「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載からファンになりました。
連載されていたレシピは「LIFE」というタイトルで全3巻のシリーズとなっています。

ミュージアムショップでは、本や飯島さんが作ったスパイスやハーブティーなども売れに売れていました。
恐るべし!飯島奈美人気なのでした。