恐るべし!フードスタイリストの飯島奈美さん

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1月20日(金)から天神イムズの8階にあるギャラリー「アルティアム」で、「飯島奈美の仕事展」という展覧会が始まり、18時半から飯島さんも来られてのレセプションがあるのでうかがいました。

あまり早く行ってもなあと思い、時間つぶして18時20分ころに到着すると、会場の前にずらりと人が並んでいます。
呆然としてみていたら、展覧会場の中からもぞくぞくと人が出てきて、行列に参加。
ますます行列は伸び続け、とうとう、イムズ8階の円形スペースを1周するほどになりました。

友人と待ち合わせていたのですが、皆、一様に驚くばかり。
レセプションでは、飯島さんが用意したフードとドリンクを提供と書いてあったので、それが目的です。
私たちももちろん、それでした。
しかし、これではフードやドリンクにはありつけないだろうと判断。

展示だけ見る分なら入ってかまわないということだったので、フードを配る飯島さんを横目で見ながら展覧会場に。
もう中にも人がいっぱいです。
若い女性ばかりではなく、男性もいて、フードスタイリスト・飯島奈美さんの人気ぶりが分かりました。

飯島さんは、2006年の映画「かもめ食堂」からフードスタイリングを手掛けるようになり、その後「東京タワー」や「めがね」、テレビドラマの「深夜食堂」シリーズなども担当している売れっ子のフードスタイリストさん。

私は毎日見ている「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載からファンになりました。
連載されていたレシピは「LIFE」というタイトルで全3巻のシリーズとなっています。

ミュージアムショップでは、本や飯島さんが作ったスパイスやハーブティーなども売れに売れていました。
恐るべし!飯島奈美人気なのでした。

マイキーに勧めたい映画

やさぐれメンバーで漫画とゲームにやたら詳しいマイキー。
仕事のメールにつける長い追伸(そっちがメイン)で盛り上がった「マイキーに勧めたい映画」が面白かったので、書き留めておきます。

「あんまり映画は詳しくないんで...」と恐縮するマイキーに洋画、邦画、アニメで好きな映画を教えてもらって、彼女が好きそうな映画をめがねがセレクトするというやり方。

こういうの絶対「当て」たくないですか?

「こういう映画が見たかったんですよ!」って言わせたい。

ズーンと来るようなの(漠然)とか大どんでんが好きというマイキーが出してきたリストは、とにかく女子とは思えないひねくれたラインナップ(リストは自粛)

...1本もラブストーリーが入ってないし...
第一、ホラー映画がこんなにランクインする!?
アニメだけがピュアセレクト。でもジブリが1本も入ってないところがオタク...

どうやらサスペンス系のジメッとした映画も好物なようです。

以下はめがね→マイキーのメールをコピペ。
うろ覚えだからタイトルも適当です。

◎洋画
「メメント」(5分だったかな...記憶がなくなる男の話。見たことある?)
「カル」(ハン・ソッキュ、シム・ウナ主演の「セブン」系の作品)
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」「キャバレー」(歌もの。雰囲気が好きだから押し。持ってるから貸そうか?)
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(かっこいいし、泣ける)
「CUBE」(ちびっこOお勧め)
「ヘルレイザー」(ちびっこOお勧め)
「ファイナルデスティネーション」(ちびっこOお勧め)
「L.A.コンフィデンシャル」(ちびっこOお勧め)
「ユージュアルサスペクツ」(ちびっこO勧め)

◎邦画
「運命じゃない人」(内田けんじ監督の大どんでん映画)
「青い春」(松田龍平主演、これも確か漫画が原作)

◎アニメ
...知らんよ(笑)
「ワンピース」のSTRONG WORLDは面白かったよね~くらいの浅い知識しかありません。

メジャーな作品ばかりですが、ザックリ思いついた映画を書き出したわりには、なかなか。
嘘がつけないマイキーが1本でも気に入ってくれればいいけど。

ちなみにマイキーは映画で泣いたことがないんだそうです。

「これ観て泣かなかったら、人としてどうかと思うよ」と勧められた映画で泣けずに、友人からドン引きされたとか。

そしてこれが感動作を観たマイキーの一言感想。
これは相当手強い...

「ジョンQ」最後間に合ってよかったね
「君に読む物語」もう内容忘れちゃった
「パトリオット」少しウルっときました
「アルマゲドン」ドワナクロージョアーイ!
「ビッグフィッシュ」ファンタジー
「ニューシネマパラダイス」3回挑戦したけど3回とも寝た
「ライフイズビューティフル」とても素敵な映画でした。が泣かない。

「私の頭の中の消しゴム」はいろんな人に勧められたけどまだ見ていないです。

とりあえず「私の頭の中の消しゴム」はやめておいた方がいいと忠告しました。
絶対好きじゃないと思うし。

にしても「ドワナクロージョアーイ!」って...映画の感想そこ!?
マイキーからの感想がますます楽しみです。

アストロさん誕生会

先週アストロさんの誕生会をしました。
料理のテーマは無意味にスペインです。オレ!

スパニッシュオムレツをひっくり返すのに大騒ぎ。
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プランターで放置栽培している西洋パセリが活躍してる~嬉しい。

プレート料理とは思えない完璧すぎるパエリア。
料理隊長のみきさんマジすごいっス!自分、尊敬っス!
やさぐれにも来てくれないかなあ。
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今回の主役アストロさんが買ってきてくれた16区の「ギャレット・デ・ロワ」。
肝心の写真撮るの忘れた...ま、これでいいか。
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新年を祝うお菓子なんだそうです。
中にフェーブという陶製の小さな飾りを入れて、当たった人を新年の王様として祝福。
方角が吉というだけで年末にサンクトペテロブルグまで行ったというトコさんが「一番運がいいのは私よ!」と自信たっぷりに...外しました。
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今年の王様はさやかさん。
ルネッサーンス!
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アストロさんお誕生日おめでとうございます。
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福祉をかえる「アート化」セミナーに参加

平成23年度の福岡市共働事業提案制度として採択された「障がい者アートプロジェクト事業」のプロジェクトのもう一つの催しとして、1月14日(土)~15日(日)の2日間「福祉をかえる『アート化』セミナー福岡」が開催されました。

九州で初めての開催、障がいのある人たちのアート活動を仕事として開拓するために、人材育成とともに障がいのある人たちの新しい仕事を生み出すノウハウを学ぶというセミナー。

障がいのある人たちのアート活動は全国的に盛んになり、福岡市内でも活動の中心としている事業所や作業所が増えてきています。
しかし、Tシャツやカレンダーなど事業所ごとのオリジナル商品としての展開は増えつつも、著作権の2次使用や企業などとの商品展開、また、作品を販売する巡回展など、施設外での販路や公共へのアウトプットは未だ発展途上の状況です。

このセミナーでは「障がいのある人たちのアート活動の可能性を広げる」を目的に、福祉施設スタッフや表現活動をサポートする人たちを対象に、アート活動の可能性を考える講義をはじめ、作品や著作権などの管理、アートを仕事に展開するノウハウなどを学ぶというもの。

なぜ、私が参加したかというと、実は、このセミナー主催者のひとつである障害福祉サービス事業所「工房まる」の理事なんかをしとるのです。

きっかけは、10年ほど前、九州大学大学院の修士課程時代に、福岡市内の福祉作業所、福祉施設の実態を調査するというアルバイトをして、30ヵ所ほど回りました。
その中に、まだ無認可の福祉作業所だった「工房まる」と出会い、それ以来応援してきたわけです。

福祉作業所の多くが、アルミ缶の収集やビーズ刺繍、クッキー、石鹸などを作って収益をあげているなか、障がい者の人たちが描いた作品で収益をあげているのを見て、可能性を感じました。

そして、それらのモデルとなっているのが、奈良県にある「たんぽぽの家」だと知りました。 

今回のセミナーで基調講演をされたのが、「たんぽぽの家」を創設した播磨靖夫さんです。

播磨さんは平成21年度の芸術選奨 文部科学大臣賞(芸術振興部門)を受賞されています。

受賞理由は「早くから社会福祉活動の中にその重要な要素として芸術活動を位置づけてきた先駆者の一人。特に、周縁にあると考えられていた「障害者アート」を大きく見直し、それぞれの表現の違いを個性として捉え、障害者の表現こそが、芸術活動の全体を多様化し、芸術運動として既存の規範を超えるものとして「エイブル・アート」を提唱した。これにより福祉の分野と芸術分野の双方に大きな果実をもたらした。国際的な貢献も大きく、播磨氏は、長年にわたる活動のひとつである「わたぼうし音楽祭」をアジア太平洋にも広げ、平成21年には10以上の国際ネットワークを樹立するに至った。」というもの。

播磨さんはもともと新聞記者で、高度成長期に取材をしながら、この繁栄の中で置き去りにされている人たちがいると感じ、置き去りにされてきた人たちをどうにかしたいとの思いから障がいのある人たちの施設づくりを思い立ったそうです。

もう人間的にも魅力たっぷりの方で、話してても飲んでても楽しい!
ずっと話をしていたいと思わせる方です。
機会があったら、ぜひ奈良県の「たんぽぽの家」を訪問してください。

播磨さんの影響を受けて福祉施設を運営している人が、いまや全国にたくさんいます。このアート化セミナーも、運営母体となっている「アート・エイブル・カンパニー」も「たんぽぽの家」から出発しました。

これを読んでちょっとでも興味を持たれたら「工房まる」でも遊びにきてください。

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→Able Art Companyのアート作品をご覧になりたい方はこちらから
http://www.ableartcom.jp/top.php

年末年始の芝居・コンサート報告

2011年の年の瀬から2012年の年明けまで、観劇三昧でした。

12月23日は、もう福岡で恒例行事となった「博多座文楽」人間国宝6人が毎年来てくれます
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昼の部、夜の部、ずっと博多座におりました。
必見は義太夫の竹本住太夫さんと、人形遣いの吉田蓑助さんですが、住太夫さんは87歳、蓑助さんは78歳というご高齢ながら、その義太夫節の心のこもり方と蓑助さんが操る人形のあだっぽさは耳と目を見張るばかりです。

ほとんどの場合、住太夫さんと蓑助さんは昼の部と夜の部に分けられるので、どちらも見なければならない状況となります。
文楽未見の方は、今年ぜひ!

翌日の24日は久保田利伸のコンサート、福岡市民会館というキャパ1,100人ほどの比較的小さなホールで行われました。(この市民会館好きなミュージシャンは多いらしい。3階席までが舞台に近いので、ライブハウスのような空間。山下達郎もここが好き。)

25周年記念ライブなので、懐かしい曲が中心。
会場はもう踊りだす客もいて、ディスコ状態でした。
10年ぶりくらいの久保田のライブ、幸せな時間でした。

27日は辻井伸行くんのソロリサイタル
辻井くんのツアーにはUBSグループというスポンサーが付いておりましたが、ここ、スイスに本店を置く個人富裕層を顧客にしている金融会社。
会場のアクロスにも、お金持ちそうな方々がいらっしゃっておりましたよ。

曲目はモーツァルトとベートーヴェン。
初めての鑑賞でしたが、ランランもビックリの速弾きでした。
アンコールで弾いてくれたカーネギーホール公演のために作ったという「ジェニーへのオマージュ」まで、心が洗われるような演奏です。

そして、31日の大晦日にふさわしい「ローキーホラーショー」!!
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そう、あの伝説のロックミュージカル!
主役は劇団新感線の古田新太、演出はいのうえひでのり、これまでの日本公演に出演した藤木孝、ROLLY,岡本健一も総出演です。

古田新太が痩せたのは、このためだったのか!と認識。
2時間ほどの公演でしたが、アンコールでは大晦日ということで、観客も混じって「第九」の大合唱
いやあ、楽しかったああ!!

2012年、年明けはタイガースですよ。
沢田研二のコンサートとしか知らされてなかったのですが、実はサリーもタローも、ピーも復帰のタイガース公演。
曲は全曲、タイガース時代のものなので歌えるんですなあ。
観客もほとんどがアラ60。

ジュリーが太ったとはいえ、その歌声は変わらず。
驚くのはピーの変わらない体型とドラムの技術
高校の教師をしていたので、ハンディは大きいはず。なのに、技術と体力は衰えず!すごい!
タイガースは1967年から1971年までのたった4年間しか活動してなかったことを初めて知りました。

1月8日は北九州芸術劇場で「90ミニッツ」。
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三谷幸喜生誕周年記念最後の芝居です。
登場人物は西村雅彦と近藤芳正二人だけ。
実際に起こったことを題材にした医療問題がテーマですが、なぜ今、このテーマを選んだのか。

三谷さん生誕50周年の新作は4本。
「国民の映画」「ペッジパードン」「ろくでなし啄木」とこれ。
ナチス時代の映画政策、夏目漱石、石川啄木、そして医療の話。
ペッジパードンだけは見逃しましたが、三谷さんのテーマ選び、興味あります。

新年早々にあった「中居のかけ算」は萩本欽一×三谷幸喜×中居正広の初顔合わせが面白かった。
もっとも感心したのは、中居くんのインタビュー力でした。

今年も芝居にミュージカル、コンサートと楽しむ1年とします!