神よ、何ゆえ我を見捨てたもうや

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「きれいなものから死んでいく。

 汚いものは生命力強いから」


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エリ・エリ・レマ・サバクタニ

2006年公開

青山真治 監督

浅野忠信

宮崎あおい



(昨今の浅野忠信は"人生謳歌"感がはばしい)


泣いた赤鬼

わたしが高杉晋作を好きなのは

有名なはなしですが

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(in萩)





最近、井伊直弼が気になります。


井伊直弼は言わずと知れた

幕末の大名、彦根藩第15代目藩主です。


兄弟が多かった上に庶子であったことから、

養子の口も無く、1732歳までの15年間を

部屋住みとして過ごしました。

部屋住み・・・武士の次三男は養子の口がなければ

厄介ということで兄の世話になるのが基本。

大身の旗本や大名であればごくたまには分知ということで

所領の一部をわけてもらうこともありましたが、

これは江戸初期を除けばほとんど望めませんでした。

お世話になる、、、といっても、何の役にも立たない

ごみのような存在として目的意識もなく、

いざ兄が死んだときのためのスペアとして飼殺されて

(家をの血統を維持するため)、

兄に子供が生まれた瞬間、用済みで

哀れな人生のまま忘れ去られる。

社会に人を飼っておくだけの余裕がある生産力があり、

かつといっても嫡男以外に土地や資産を与えられるほどの

リソースがない土地で起きる現象。(インターネット情報)


自らを花の咲くことのない埋もれ木に例え

「埋木舎(うもれぎのや)」と名付けた邸宅で

世捨て人のように暮らしていたそうです。ううっ。

部屋住みの人は茶道や武道に勤しむのですが、

彼も和歌や鼓、禅、槍術、居合術など

風流に行きていた模様。(世捨て人・・?)


しかし、兄である第14代藩主の世継ぎが死去し

兄の養子という形で彦根藩の後継者に決定!!!

ここからじはじまる大 逆 転 劇 。


まぁ~巻き返しましたよね、15年を。

現代ならば『33歳からの逆転劇~僕が実権を握るまで~』

という著書の1冊や2冊、出版したでしょう。

藩では名君と呼ばれたそう。

そっからはまぁ、歴史の授業で知られている通りです。

安政の大獄で松陰先生を・・・ううっ。


そして桜田門外の変・・・となるのですが。

漢を殺し、漢に殺される人生って

酷く格好良いと思ってしまうのは

平和ボケしている証でしょう、、か。



逢うて別れて 別れて逢うて

泣くも笑うもあとやさき

末は野の風 秋の風

一期一会の別れかな







(都々逸おもしろい。どき)





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するの?しないの?2



「一目惚れは単に体つきや顔が自分の好みだってことにすぎない。

でも恋は、一目見た瞬間に落ちるんじゃなくて、知ることだ。

やっと出逢えた相手だと言うことを」

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運命の相手が同性の高校生だったらどうします?

わたしは興奮します。




主人公・インウが徴兵に出発する日、恋人のテヒは交通事故に遭います。

「少し送れるかもしれないけど、必ずに行くから待っていて」

テヒの言葉通り、一晩中待ち続けたインウでしたがついに現れず。

旅立つインウ。

残念ながらテヒは亡くなってしまったんですね。。


兵役が終わり、高校教師として赴任したインウ。

自己紹介のあと、「先生の初恋教えてよー!」とせがまれ

「ある雨の日のことだった。一目で恋に落ちた・・・」

インウとのなれそめを話しだすと、ある一人の男子生徒が手をあげます。

そして上記の台詞を言うんですねー。


ドキリとするインウ。

以来、ヒョンビン(男子生徒)の言動が気になります。

そのうち「あれ?テヒですか、あなたは?

ニュージーランドに行きたいと言っていたテヒですか?」

と思うようになります。

ヒョンビンもシンパシーのようなものを感じていて、

そんなふたりのことですから、学校中に噂が広がっていきます。


妻とも別れ、学校にも居られなくなったインウ。

ヒョンビンの手をとり、その地を離れ・・・・。




冒頭の出会いのシーンは、わたしの韓国のイメージに

ピタリ、です。笑






今度は女に生まれ変わるわ。

俺も女だったらどうするんだ?

それでも愛しちゃうかも。

人生の絶壁を飛び降りたとしても、

それは終わりではないとあなたは言いました。    

再び出会って、愛します。

愛するためではなく。愛さずにはいられない。

あなたを永遠に愛します。




最後のシーンは美しいです。

今は亡きイ・ウンジュ。わたしと同じ年らしい。


バンジージャンプする

イ・ビョンホン

イ・ウンジュ

ヨ・ヒョンス

監督キム・デスン

2005年公開


(しない派。どき)


するの?しないの?

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スミンは地方の孤児院出身。

大学に行くため昼は工場で働き、夜は運転代行のアルバイトをしていた。

ある日、運転代行で呼び出されたスミンは裕福な青年ジェミンと出会う。


なんとなく惹かれ合うふたり。

ジェミンは「お金部屋だったわー」と言って

スミンを部屋に誘います。

そこはやんわりと断るスミン。

その日はそれで事なきをえます。


翌日も工場に出勤するスミン。

そこでジェミンとまさかの再会。

ジェミンは工場を経営する会社の副社長だったんです。

不当解雇されたとご立腹なスミンの仲間。

しかしスミンはジェミンの粋な計らいで(?)解雇されず。

ぷぅ〜となったスミンは工場をやめてしまいます。

「なんでなんでなんで~?」となるジェミン。

はい、坊ちゃん。スミンも若いのだ。


その後アルバイトを転々とするも長続きしないスミン。

都会で生活するにはお金が必要。

先輩の紹介でゲイバーで男娼として働くことに。

するとまたしてもジェミンと再会してしまうんです。

ジェミンを拒絶し続けるスミン。

スミンを追いかけまくるジェミン。

スミン逃げる、ジェミン追う。

好きな人をお金で買うのは空しいだけ?

わたしならどうでしょう。

多分、買いますね≡⊂(^-^)⊃$



ジェミンはソウルの街をスミン探して徘徊。

スミンが他の客の相手をしているところをみつけます。

扉の隙間から光る眼差し。恐怖としか言いようがありません。

(よく女は怖いというけど、男の嫉妬や足の引っ張り合いの

ほうがよっぽど怖いわ!)

なんだかんだあって、結局ふたりはいい感じになるんです。

白い光に包まれて、いちゃこらしながら目覚めのコソコソ話。

え~わたしにも教えてよぅ^∀^☆



あ~よかったわ。はい、しあわせしあわせ!

と、思うのも束の間。

ジェミンは跡継ぎなんです。

許嫁がいるんです!(ひぇー!)

韓国って徴兵制があるせいか同性愛者に厳しいみたいです。

「他に好きなひとがいるから結婚したくない」という

ジェミンの人権は丸無視。yeah.

ウエディングドレスを母・嫁・ジェミンで見に行くも

上の空。そんなジェミンに母はキツく言います。

何度も言います。嫁にも殴られます。

「あ~もう逃げられないわ。まじ辛ぇわー」

自分の人生を呪うジェミン。

スミンに冷たくあたるようになるんです。

し、しどい!

ほんと、男って勝手!!!

あんなに追いかけてきたのに、

愛のままに我侭に気持ちを押付けてきたのに

手のひら返しがまじ鬼の所行だわ。

鬼畜の極みだわ。(何があった)


悲しむスミン。

やりきれないスミン。

どうするスミン?

どうスミン?





※ここからはネタばれになるので注意


仲間にそそのかされ

ジェミンを埋める事に。


埋めるんです、山中に。



キャー!キャー!どうなるの?

どうなっちゃうの!埋めちゃ駄目よ!

気持ちは分かるけど!

わたしも埋めたいやついるけど!

鑑賞時のわたしは相当うるさかったと思います。

(もちろん独り言☆)


命からがら、車で道路脇に突っ込むジェミンが

最後に手を伸ばしたのが良かった。

ひたすら良かった。




スミンが孤児院時代の相方(この言い方であってるのか)

と川に遊びに行く描写があるんです。

もう、それが美しくて美しくて。

白い光に包まれて(2回目)はしゃぐ性少年2名。

川+ブリーフ+行水。

はい、合掌。

まじ神感謝です。



潮風になびく包帯とか

なんか韓国独特の描写もあります~。



韓国で初めて同性愛者であることをカミングアウトした

イソン・ヒイル監督によって同性愛が正面から描かれた作品。

(wiki参照)





後悔なんてしない

イ・ハン

イ・ヨンフン

監督イソン・ヒル

2007年公開 韓国



(する派。どき)